「コーチングスクールを探しているんですが、どこかおすすめ、ありますか?」
プロコーチとしてこの業界に10年以上。こんな質問を受けることがよくあります。
私はコーチングが大好きなので、コーチ仲間が増えるのは大歓迎!
でも、コーチング業界、年々、カオスの度を増しています。
探せば探すほど、見つかります。
しっかりしたところもあれば「たった3か月で月収100万!」とか「量子力学を超えた!」とか、不思議なところも見つかります。
コーチングって、形のないものだからよくわからないですよね。
そして、費用や時間の投資もそれなりにかかるから、大きな決断になる人もいるでしょう。
どうすれば、自分にピッタリなコーチングスクールがみつかるんでしょうか?
判断基準はなんなのか。
HPのカッコ良さなのか、歴史なのか、講師の経歴なのか、値段なのか、資格の有無なのか・・・かなり迷いますよね。
そんな中で、どうやってスクールを選ぶか・・・
いろんな人に、私なりに答えてきたことや、シェアしてきた情報を、一度しっかりまとめてみようと思います。
(これで今後質問をもらったら、「このリンク読んでね!」と送ればよくなるっ!笑。シェアも大歓迎です!)
※プロコーチ資格と、ビジネス/お金とのつながりについては、新しく記事を投稿しました。ご興味ある方はこちらもご覧ください。
混迷のコーチング業界
コーチング業界、実は、2020年の時点で、すでにこんなカオスな状況でした。
比較的規模の大きな所をリストしただけ。
本当は小規模なところも山ほどあります。コロナ渦をきっかけにスクールやサービスが急増し、今はもっとカオスな状況です。
コーチングスクールだけでも、いくつもあります。
- シンプルなスキルを、さくっと1日~3日で教えるスクール
- プロレベルのスキルを、数か月かけて体系的にガッツリ教えるスクール
- 実力というよりSNS対策とセールスで短期的な売り上げをあげさせようとするところ
- キャリア、教育、医療、セールスなど、特定のテーマや仕事に特化したスクール
- 自分自身と、自分の人生に向き合うことを重視するスクール
- 企業向けが得意な所、スピリチュアルっぽいところ、セラピー的な所、自己啓発っぽいところ・・・・
しっかりしたところもあれば、「3か月で100万越え!」とか、「量子力学すら超えた!」とか不思議なところまで、いろいろあります。まさに玉石混交、栄枯盛衰。調べれば調べるほど、迷ってしまうかもしれません。
そんな時どうすればいいのか、私自身の経験や、コーチングを学ぼうとしている多くの人と出会ってきた経験から、まとめてみます。
私自身について
私は、2008年に独立してから、かれこれ10年以上、プロコーチとして仕事をしています。
もともとはカウンセリング・セラピーや自己啓発に興味を持ち、でも「自分が求めている者とは少し違う・・・」と模索する中でコーチングに出会い、これだと思ってのめり込みました。
最初は2年ほど「ソリューションフォーカス」という手法の第一人者の方に弟子入りをさせていただき、その後さらに「チームフロー(現アナザーヒストリー)」のプロコーチ養成スクールに入門。そこでプロコーチ資格をとって、コーチとして本格的に活動をはじめました。今は経営者やビジネスパーソン、アーティストなどにコーチングをさせていただき、その傍らでコーチングを教えたり、メンターコーチとしてコーチの実力アップをお手伝いしたりしています。
好奇心が旺盛な方なので、コーチングに限らず、組織開発、心理療法やボディワークなど、幅広く人の心、社会、組織などについて学び続け、実践を続けています。
最近は、これからコーチングを学ぶ人たちが、「今後どこでコーチングを勉強しても勉強しても迷子にならない」ための、最も基礎的で本質的な「筋力」を養うための実践ツールとプログラムも提供しています
コーチングに興味を持ってからスクールに入るまでの2-3年間、いろいろなスクールに出会ったし、それぞれのスクール出身の友達ができました。その結果、同じスクールの後輩や別のスクールの卒業生の、成功パターンや失敗パターンも多く見てきていま
今回の記事は、そんな経験からのお話です。
まず最初にやってほしいコト
「それぞれのスクールについてお話しする」前に、一つだけお節介をさせてください。
何よりもまず「コーチングを学びたいんだけど」というテーマで、コーチングを受けてみてほしいんです。
もし信頼できるコーチを知っていれば理想的ですが、いろんな流派のコーチから受けてみるのもおすすめです。
※コーチの見つけやコツについては、別の記事「コーチの見つけ方」をご覧ください。
理由①大切な決断だからこそ、コーチングを活用してほしい
大きな決断だからこそ、後悔しないために
コーチングに限らずですが、時間やお金を投資するとき、人生の方向を決めていくとき、事前に考えておきたい事っていろいろあります。
「改めて、コーチングを学ぶ目的は?」
「タイミングは?予算は?仕事や家庭との兼ね合いは?」
「どんな人から、コーチングを学びたいんだろう」
「自分はやりつづけられるんだろうか?思ったのと違ったらどうする?」
「コーチとして“成功”した後の、その先は?そもそもどうなったら“成功”なの?」
「それを実現するために、コーチングを学ぶのが本当にベストなんだろうか?」
価格や期間、資格の有無だけでなく、意外と考えられていないところ、自分で考えようとすると大変なところもあると思います。
特に、コーチングに興味を持った方の中には、昇進や転職、結婚など立場が変わったタイミングだったり、独立を考えていたり、仕事や子育てで行き詰ったり、何かしらの転換期や人生の節目にいたりすることもよくあります。あなたの人生・キャリアの全体像との兼ね合いも出てきます。
ここをよく考えずに、その場の勢いでコーチングスクール(やMBA、語学、留学など)に飛びついた結果、「やっぱりこれじゃなかった・・・と後悔するケースを多く見てきました。
模索と意思決定のプロセスにコーチングを活用することで、より良い進み方が見つかります。
そんなときあなたが、落ち着いて現状を整理し、改めて自分の方向性を模索・確認し、より適切な意思決定していくことをお手伝いする専門家が、コーチです。
「自分にとってのベスト」を見つけよう
スクールの探し方の話のはずが、「まずコーチング受けてね」って、いきなりちゃぶ台返しでごめんなさい。でもここは、すごく大切な話なんです。
誰が入っても絶対に満足する「さいきょうのスクール」って存在しないんです。
その人の目的、個性、予算、状況、やりたい事や得意な事、ビジネスの状況・・・いろいろあって、「今の自分にとってベストは何だろう」だったりするんです。
だから、正解はない。その時のベストを、自分で決めていくしかない。
でもそれって、一人では難しいこともありますよね。
だからこそ、コーチングを受けてみてほしいんです。
「正解のない中で、自分で決める」ことをお手伝いするのが、コーチングです。
まずは自分のために、コーチングを使ってみてほしい。
クライアントとしての経験は、必ずあなたのコーチングに、実力と深みをもたらしてくれます。
もしかしたら、コーチといっしょに、色々と考えた結果、ちゃぶ台返しで、
「焦ってスクールに通うんじゃなくて、まずは関連書籍を漁ろう!」
「コーチングではなくてカウンセリングやファシリテーションのほうがいい」
「実は学ぶのではなくて転職活動に力入れたほうが近道!」
「これはMBAに通った方がいいのかも」
「いやむしろ婚活のほうが優先順位高いかも」
みたいな結論になる可能性だってあります。
そしたら、そっちに邁進したほうが、ハッピーじゃないですか。
理由②:そのスクールの技術や雰囲気を知れる
スクールを学ぶ前に、そのスクールの人からコーチングを受けることで、そのスクールの雰囲気を知ることもできます。気になるスクールごとに、2-3人ずつ受ければ、なんとなく、そのスクールの雰囲気が見えてくるでしょう。多くのスクールには、練習もかねて格安や無料でセッションを提供している人がいますし、経験豊富なコーチも、単発でセッションを提供している人もいます。
コーチごとの個性の違いもありますが、やっぱりスクールごとに教えていることも違うし、集まってくる人も違います。自分のキャラとしっくり来そうか、「こういうコーチングができるようになりたいな」思えるかどうかも大切です。私自身もスクールに入る前にいろんなコーチに出会っていて、「あのスクールはこんな感じで、あそこはこんな人たちが多いなぁ。たぶんあそこではこんな力がつくんだろうなぁ」なんて大まかな雰囲気をつかんでいました。
そのコーチが学んだスクールの講師陣について、話を聞いてみるのも役に立ちます。お互い対等なのか、支配的なのか。型どおりなのか、臨機応変なのか。個別のフォローも丁寧にしてくれるのか、ビジネスライクなのか。情熱的か、ゆるめか。論理的か、感性的か。無理してる感じはないか。そのスクールがHPで宣伝していることも参考になりますが、実際に卒業した人の、リアルな声もとても有用です。
たとえば、スクールを3つほどピックアップして、合わせて10人ほどから受けてみるのはいかがでしょうか?コーチングについても体験が深まるし、それぞれのスクールの雰囲気の違いも見てくるはずです。 費用や手間もかかりますが、これは大きな投資をするための、予備調査。やる価値ありますよ!
そしてそこから、さらに体験講座や初級講座など、軽め、短めの講座に行ってみて、ほんとうに自分に合うのかを確認出来たらベストです。
とくに人生変えようと思ってるときって、異常に前のめりになって、ちょっと面白いと思ったら「これだっ!!これに人生かける!」と短絡的に考えがちです。その情熱は大切に、でも頭は冷静に。深呼吸して、ゆっくり進めていきましょう。
理由③:自分が買いたいものを売る、ということ。
もしもあなたが「プロコーチになることも視野に、コーチングを勉強したい!」とか思っているとしたらなおさら、まずはコーチングを受けてみることが必須だと言いたいです。
まずは自分がクライアントとしてコーチングを使ってみて欲しいんです。
「ラーメン屋さんを開きたいなら、まずはラーメン屋さんに行ってみて、ほんとに自分はラーメンが好きかを試してみる」みたいな感じです。
実際にコーチングを受けて、あなた自身にとって、コーチングって受ける価値があるものなのか、ホントに役に立つのか、お金を払ってまで受けたいものなのかを考えてみてほしいんです。
もし、そうでないなら、わざわざ学ばなくたっていいかもしれません。むしろ、別のことを仕事にしたほうが、自分もお客さんも、ハッピーでしょう。
私にとってはコーチングって、自分の人生を前に進める上で最良の方法のひとつだし、人やチームをサポートつする最高の手法だけど、あなたにとっては違うかもしれない。
だからホントに自分が学ぼうとしているものがあなたにとっていいものなのか、考えてみてほしいんです。できれば、きちんと自腹を切って、料金を払ってコーチをつける経験もしてみてほしい。自分がほれ込めないもの、自分がお金を払う気にならないものは、やっ
ぱり人にも自信をもってお勧めしたり、提供したりできないですから。
「いいと確信できるものを売る」は、商いをする上での最低限の倫理です。
それにせっかくなら、ほんとに惚れ込めるものを仕事にしたいじゃないですか。
そんなわけで、「コーチング・スクールを探す」という作業そのものに、コーチを活用してほしいなぁと。
マイ・コーチと一緒に自分の人生に向き合った経験が、コーチとしてあなたが持てる、最大の財産です。
まずは小さく始めよう!
コーチングの考え方に、「大きなことをやろうとするときほど、小さく始めてみる」という考え方があります。(スモールステップ、プロトタイピングなど、状況や流派によっていろんな呼び方があります)
たとえば将来カフェをしたいとしたら、まずは一日店長を体験してみたり、昼間だけ間借りしてやってみる。
海外に移住したいとしたら、いきなり引っ越しせずに、まずは1ヶ月だけでも暮らしてみる。
大きな決断の前に、もっと簡単に(低リスクで)はじめられる小さなことをやって、検証してみるわけです。
外から見ているととても素敵に見えることも、実際やってみると楽しくないことや辛いこともあるかもしれません。
やってみた結果「むしろあっちのほうがいいや!」と別のものがみつかることだってあります。
大きな決断の前には、小さな試行をいろいろとしてみることで、より妥当性の高い決断ができます。
コーチングをはじめるときも、ぜひこの考え方を当てはめてみてください。コーチングを受けるのもその一つだし、まずは短めの講座や、各スクールの体験講座に行ってみるのもおすすめです。この二つの作業は、同時並行で進めることもできますね。
そのスクールの卒業生に会ってみる
これは先ほどお話した「まず最初にやってほしいコト」の理由②とかぶってしまうので、詳しくはそちらを見てください。おすすめは、気になるスクールを3つほどピックアップして、それぞれのスクールの生徒さんや卒業生から2-3人ずつ、合計10人ほどからコーチングを受けてみることです。「コーチになってみたい」「自分にとってベストなスクールってどんなスクールだろう?」なんてテーマでコーチングを受けるのもありです。そのスクールの雰囲気や技術も感じ取れるし、あなたにとって、コーチングが本当に価値あるものかも見極められるでしょう。
あとは、それぞれのスクールが開いているイベントや、流派を問わず人の集まるコミュニティー、飲み会なんかがあるときもあります。そんなところに行って、気になる人に声をかけてみるのもありです。
コーチを見つける方法としては、
- 自分の知り合いや直接の紹介を通じて探す
- 各スクールから生徒さんや卒業生を紹介してもらう
- コーチの紹介サービスを使う
- コーチの集まるイベントに行ってみる
- SNS上での、コーチとクライアントの出会いの場を活用する
などがあります。
※コーチの見つけやいいコーチを見つけるコツについては、別の記事「コーチの見つけ方」をご覧ください。
体験講座や初級講座
コーチングを受けてみて、やっぱりコーチングを学ぶぞ!と決めたら、まずは2時間~1日程度の、体験講座や初級講座にいってみましょう。そこで、コーチングを学ぶだけでなく、ホントにコーチングが好きになれそうか、そのスクールは自分に合うかどうかをまた見極めてみるんです。そんなセミナーで出会った先輩コーチにコーチングをしてもらったり、そのスクールの卒業生を紹介してもらってコーチングを受けることもできます。
初級講座・短い講座だからとってバカにしちゃいけません。
コーチングって、そもそもの土台、基礎の所がとっても大切かつ本質的だったりします。むしろそういう短い講座の方が、そのスクールの人間観や深みが分かりやすく抜き出されますし、そこで学んだことは、(それが質の良いものなら)あなたのコーチング・ライフをスムーズにはじめさせてくれます。
各スクールが、無料や格安の説明会もやっています。安いから、無料だからって、バカにしちゃいけません。「今後のスクールに入ってもらうため」のプログラムなので、各社気合いを入れてプログラムを作っていますから!私もいくつか行きましたが、とてもおもしろいですよ?
良心的なスクールであれば、その後しつこく営業されることもないはずです。(逆に・・・あまりにも熱烈に入学を迫ってくるとしたら・・・少し距離をとって考えてみたほうがいいかもしれません。来た人の選択を尊重せずに無理くり契約しようとするのは、コーチング的とは言えませんから。)
また、一度プロとして仕事をはじめると、見学のつもりでほかのスクールの体験を受けるのは・・・ちょっと申し訳なくなったりもします。いろんなところを見れるのは、今のうち!
大きくキャリアを変えるとき、人生の突破口を探しているときって、焦りもあるし、できるだけテンション高いままで決めちゃいたいこともあるけれど、家を買うのと一緒。一度決断してしまったら、引き返せないこともあります。怪しい話に騙されやすい精神状態だったりもします。そこはあえて、できるだけ冷静になって、考えていきましょう。
様々なスクール(独断と偏見)
さて、お待たせしました。いろんなスクールについてです。
僕はかれこれ10年以上プロコーチをやってて、そこそこ、この業界を知っている方だと思います。一方で、逆に最新情報には疎いかもしれないので、そこの限界はあると思います。また、流派もありすぎて、すべてを把握している人はいないはずです。以下、私自身が直接見聞きした範囲での独断と偏見ですので、ぜひ自分自身でも体験講座に行ってみたり、その流派のコーチのコーチングを受けてみたりして、検討してみていただければと。
複数の流派で資格を取っている人もいるので、そんな人に聞いてみるのもありですね。
※ちなみに、しっかりしたプロコーチ養成資格は、少なくとも
①120時間以上のプログラム
②100時間(100人)以上へのコーチングを行っている
③先輩プロコーチ(メンターコーチ)との定期的なセッションを受けている
ということが大体の基準となっているようです。心理療法など様々な手法の講座にも関わる中から受ける印象も、やっぱり、しっかりしたところはおおむねこれぐらいのようです。費用も時間もかかりますが、他者の人生や経営といった、重大な局面に関わることもあるんですから、プロを名乗るなら、少なくともこれぐらいは学んでいたいという所でしょう。もちろんプロコーチを目指さない人向けのより短くて手軽なコーチング講座にも、素晴しいものはあります。また、子育て、健康や英語学習など、特定の分野でのコーチ養成などは、もっと時間が短いこともあります。
①歴史あるところ
歴史あるところとしては、CTI,CTP,CTN、などがありますね(頭文字が似てる笑)
CTIジャパン
CTIジャパンは、私自身卒業生の知り合いも多いしコーチングを受けたこともありますが、あり方を重視した、深みのあるコーチングを伝えてなぁと思っていて、個人的にはすごく好きです。いつかCTIのコーチング講座に行くんだろうなぁと思っていました。結局アナザーヒストリーにしたけど、今も好きな人たちです。国際資格も取れますし。
CTN(コミュニケーショントレーニングネットワーク)
CTNは、代表の岸さんの講座を受けたけどとっても面白かったです。実は、僕がコーチングに興味を持ったきっかけです。勉強してる人たちも楽しそうだったんぁ。
CTP(コーチ・エイ)
歴史のある大手さんとしては、CTPもありますね。企業向けのビジネスを上手に展開したところだなと感じます。書籍も多く出していて、日本にコーチング持ってきてパワフルに広めた方々です。
②新しく始まった、いろいろなスクール
コーチングが注目を浴びてきた分、ここ数年増えて、ポコポコ増えてきているなという印象で、いいスクールもあれば、ちょっと心配なうわさも聞きます。歴史や伝統も大切だけど、古けりゃいいとも限らないし。私自身が学んだところも、スクールの歴史としては、やっと15年ぐらい。おそらく振興か、中堅どころという位置づけになるかなと思います。
新しいスクールの中でも、規模の大きめところだと、MBCC,CCRジャパン,アナザーヒストリーなどがあります。
MBCC(マインドフルネスベースドコーチキャンプ)
私は一時期、MBCCのコーチにお世話になっていました。仕事がもうなんだかカオスで、プライベートも山あり谷ありだったときにすいいコーチングしてもらって、とても感謝しています。MBCCに関わっている人を複数名知っているんですが、いい人たちが集まってるなと思うし、話を聞いている限りとてもよさそう。一瞬、僕も学びなおしで行ってみようかなと思ったぐらいです。国際資格が取れるのも魅力ですね。
CCRグローバルジャパン
変わり種を1つ。CCRグローバルジャパンは、システムコーチングという、「関係性」を軸にしたコーチングをやっています。いわゆる個人のコーチングというイメージより、チームや組織、夫婦でどうやって行くというような要素が強いようです。実際には1対1のセッションだったり、カップルカウンセリングやチーム全体に働きかけたり色々な形をとっています。こちらで学んだ人のセッションを受けたり、一緒に仕事したことありますが、とてもおもしろいです。やりたいことによっては、こちらの方がバッチリハマることもあるのでは。会社として日本で立ち上がったのは2019年と最近ですが、プログラムそのものとしては、歴史の長いものです。僕も実は勉強してみたい。
アナザーヒストリー
私自身は、アナザーヒストリー(学んでいた時はピークパフォーマンス/チームフロー)がしっくり来たので、そこで学びました。とても満足しているので、お勧めです。自分自身にも向き合いつつ体系的にしっかり学べるし、体系を作った本人から作った人から直接学べるのもメリットかなと。YouTubeの発信もかなりしています。あり方や、技術、ビジネス側面などもバランスよく取り入れて学べます。ここに行かなかったら今の僕はいないし、やっぱり個人的には思い入れあります。でも、ヒイキになりかねないので、言葉少なでいきます(笑)。
③その他のスクールやコミュニティー
小規模なスクールもいろいろとあります。それこそ、数えきれないぐらい。
林健太郎さんという方がやっているコーチングNinjaなんかも、皆さん楽しそうにやっています。この方が以前やっていたDELICというプログラムに関わったことがあるんですが、とてもいいプログラムで、今はYouTubeにて公開されています。
川本義巳さんのやっている、「うつ」や「不安」などマイナスレベルを中心としたエフェクティブコーチング、山田覚也さんの立ち上げた、日常でのコミュニケーションについても学べるアクティブコミュニケーション、堀川仁美さんの開発した、カードを使ったライフペイジズなども魅力的です。
ちなみに私自身も、コーチングとしてクライアントに向き合うために、最も大切な基礎と本質を楽しく実践的に養う手法を提供したりしています。
コーチングを学ぶ人たちのコミュニティーもあります。LINEコミュニティーやFacebookなど、有料・無料でいろいろとあるようです。私自身も、「コーチング勉強会」というコミュニティーに時々顔を出しています。
苫米地英人さんとかNLPコーチングとか、〇〇セラピーとか、海外からの様々な講師とか、コーチングやそれ以外の名前を冠した、何かしら似通った営みをしているスクールもあります。
僕はソリューションフォカス(解決志向アプローチ)いう手法を愛しているので、それも激しくお勧めしたかったりします。私もソリューションフォーカス式コーチングという動画講座も出しているので、ぜひご覧下さい。
というわけで、いろいろありますね。かえって迷いが深まった方もいるかもしれません。
改めて、前の章でまとめたように、スクールを選ぶ際にも、コーチとコーチングをフル活用しながら選ぶのがおすすめです^
コーチになりたいなら、まずは自分がクライアントとしてコーチングを使い倒す。その経験が、コーチとしてのあなたを支えてくれます。
コーチングの世界で、迷子にならないために。
もう1つだけ、お節介をさせてください。
コーチングの「おもしろさ」と、「面倒くささ」について。
そしてコーチを支える、心のインナーマッスルについて。
コーチングの「めんどくさ」さと、「おもしろさ」
コーチングは対話を通して、ほかにないクライアントさんの人生を探求し、コーチすら知らない解決策を一緒に作り上げ、ともにチャレンジしていく営みです。
適切な環境を提供しながら、驚きと、発見と、スリルと成長に満ちた旅路をともに歩む営みです。
それって、とても面白くて、素敵な作業だと思いませんか?
私もそう思います。だからコーチングが好きだし、10年やっても飽きないし、もっと上手になりたいと思い続けています。
でも、同時に、とてもめんどくさい作業でもあります。
コーチングは、人間や、人生や、チーム、社会と言った、正解のない問いに向き合う作業です。
自分とは全く違う人生を生きてきた、そしてこれからも生きようとしている目の前の人に、ただただ向き合う作業です。
それも時には、その人のこれからの人生に大きな影響を与える選択や、リスクの大きい決断に関わらせてもらうこともあります。
これって、怖い作業でもあります。迷いの多い作業です。
私も、気持ちよくセッションが終わらないことはあるし、疲れちゃったり、モヤモヤすることもあります。
そういう意味では、コーチングって、とてもめんどくさいお仕事です。
自分の知っている答えを教えるだけ、誰かが考えた正解を教えるだけの方が、楽かもしれません。
※このあたりについては、こちらの記事にも詳しく書いています。
心のインナーマッスル
それでもやっぱりあなたが、コーチングを学びたいなと思ったら・・・
目の前の人が、コーチである自分の想定を超えた気づきや成長や勇気を見せてくれる、その瞬間に立ち会いたいなら。
目の前の人が、誰かから教わった答えではなく、自分の力で結論を出し、決断し、挑戦していくところに伴走したいなら。
「心のインナーマッスル」を鍛えることを、心がけてみてほしいんです。
「答えのなさ」に向き合いながら、それでも自分のバランスを保ち続ける「心のインナーマッスル」を鍛えていってほしいんです。
(心のインナーマッスルは、不確定性への耐性、ネガティブケイパビリティや、知的肺活量なんて呼ばれることもあります)
心のインナーマッスルがついてくると、コーチングがどんどん面白くなります。
自分の知らない分野の相談でも、安心して対処できるようになります。
落ち込んでいるクライアントさんを前にしても、その人を信頼し続けることができるようになります。
答えのない状況で、軽やかに、瞬間瞬間をダンスできるようになります。
でも、心のインナーマッスルって、「スクール」という人工的な環境、教室の中でのワークや講義では、なかなか鍛えられない。
教室と現場でのギャップに橋を架け、安心・安全にコーチングを練習する補助輪ツールがあります。
それが、コーチングダイス®です。
ゲーム感覚で楽しく、安心・安全に、コーチングに本質的な力を養うためのツールです。
まずはこれを使いながら、心のインナーマッスルを、一緒に鍛えていきましょう。
あなたがこれから、どのコーチングスクールやカウンセリングスクールなどで学んだとしても、このツールで養った感覚と能力は、あなたのコーチングライフを支え続けます。
コーチングについて、コーチとしての関わり方について、最もシンプルで、わかりやすく、かつ本質的に学んでも洗えるプログラムのひとつだと、自負しています。
ではでは、長い文章、ここまで付き合ってくれてありがとうございます。
幸運にも、あなたとお目にかかれることがあるにしても、会えないにしても、
あなたのコーチングライフが、快適で、楽しく、喜びと発見に満ちたものであることを、
お祈りしています。