「コーチングを受けて人生を加速させたい!」
「絶対に実現させたい目標がある!」
「悩んでいることがあるけれど、カウンセリングではないんだろうなぁ・・・」
いろんな理由で、「コーチング」を受けてみたくなった時、どうやったら、良いコーチに出会えるんでしょうか?
プロコーチとして活動して約15年。対面、オンライン、出張、泊まり込み・・・いろんな形でのセッションを行い、時には別のコーチの紹介・マッチングも行い、様々なコーチの仕事に立ち会った私の経験から、マイ・コーチと会う方法をお伝えします!
※「コーチングスクールの探し方」についてはこちらの記事を、「真剣にコーチングを学んでいる/プロコーチを目指したい」という方が、コーチとしての学びもかねて「マイ・コーチ(メンターコーチ)」をつけるということについては、こちらの記事をご覧ください。
コーチングとは
コーチングの定義は、流派によっていろいろですが、
- 自分軸の発見:自分の人生の目標や、何を大切に生きていきたいのかを探す
- 目標の実現:夢や目標に向かって、自分らしく、最短最速で実現する方法を見つける
- 問題の解決:直面している問題や困りごと、内的な葛藤を乗り越える
上記の3つを軸に、あなたと一緒に話し合い、考え、時には特殊な技術(ワーク)で考えながら、あなたの人生や仕事、挑戦に伴走する専門家です。教科書的なやり方や正しい「答え」を教える(ティーチング)のではなく、一緒に考えて、あなたなり結論を導き、実行し、その経験から学んでさらに前に進んでいくことをお手伝いするのが、コーチです。
(コーチングについての私の想いは、こちらの記事をぜひ)
話し合いながら進めていくという点ではカウンセリングと似ていますが、どちらかというと、「苦しくて動けない状態から脱出する(マイナスをゼロに)」よりも、ある程度の健康度のある人がさらに自己実現に向かう「ゼロをプラスに、プラスを100に」というのがコーチングです。
※「人をサポートするというよりも、自分の人生にまず向き合いたい!」という方は、こちらをご覧ください。
「コーチ」を探す前に、まず知っておきたいこと
コーチを探すうえで、いくつか注意しておいた方がいいことがあります。ここを押さえておくことで、より納得のいくコーチに出会うことができます。
「プロコーチコーチ」資格について
乱立する「コーチングスクール」
せっかくコーチを探すのならば、きちんとした経験や知識を持った、実力のある人にお願いしたいですよね。そんな時に、「資格」が気になる人もいると思います。各スクールが出している資格認定があります。複数のコーチングスクールで資格を取っている人もいます。
公認心理師や臨床心理士、キャリアカウンセラー、NLPプラクティショナー、〇〇セラピストなど、近い領域の資格を持っている人もいますね。国家資格だったり民間資格だったりいろいろなものがあります。
「コーチ」「プロコーチ」という資格の中にも、数日で取れる手軽なものから、取得まで1年、2年と学び続けたり、100人以上の練習コーチングを求めるところまで、様々なレベルがあります。子育てや健康、英語学習など、特定の分野に特化したコーチング資格もあれば、支援の方法よりもセールスとマーケティングばかりを教え、高額のプログラムを提供させる「コーチングスクール」も存在するようです。
誰でも「プロコーチ」を名乗れる現状
さらに、「コーチング」という技能は、国家で定められた「名称独占」でも、「業務独占」の仕事でもありません。別に専門的なトレーニングを受けていなくても、「プロコーチ」「〇〇コーチ」と言えてしまう状況なんです。
スクールに行かなくても、素晴しい支援ができる人はいます。しかし一方で、体系だった知識と訓練がなしだと「思わぬ事故」を起こしてしまうことがあります。私もプロコーチをして活動する中で、経営、転職、起業、子育て、結婚など、その人のこれからの人生や、周囲の人たちに大きな影響を与えるような場面に関わることもあります。話をしているうちに、トラウマ的な過去がよみがえることも稀にはあります。
様々な局面に状況に適切に対処して支援するためにも、十分な知識と訓練を持ったひとに支援してもらいたいですね。
資格は「最低限の知識」
その中で、資格に何の意味があるのかというと「必要最小限の知識と経験」を示しているとみるのが妥当だと思われます。この、「必要最小限」というのがミソです。
たとえば整体師の免許を取ったとして、全員がゴッドハンドになるわけではありません。素晴らしい整体師になるには資格取得後の本人の努力や経験、もしかしたらその仕事との相性なんかも関わってくるでしょう。
だけど一方で、少なくともひどい施術をして症状を悪化させたりはしないし、ある程度はカラダを楽にしてくれるはず。そのための訓練をきちんと受けているよ、という証明です。
コーチングの資格もそれと一緒、コーチとして出会う大体の局面に対応するための知識と経験を与えたよ、という保証です。あくまでも「最低限」であることは否めません。実際に同じコーチングスクールを出ていても、実力はピンキリです。プロコーチ資格の上に、さらに上級の講座を設けているところもりますし、多くのコーチが、資格を取った後も独自に学びを続けています。
一方で、しっかりしたコーチングスクールが出している資格は、「少なくとも大間違いなことはしないだろう」という、最低限の安心の印でもあります。
「しっかりしたプロコーチ資格」とは?
それでは「必要最低限の知識と経験」とは、どれぐらいでしょうか。
評価の高いスクールや、国際的な資格の認定要件を見てみると、おおむね以下のような条件を課しています。
・120時間以上の講座を修了している
・100時間(100人)以上へのコーチングを行っている
・先輩プロコーチ(メンターコーチ)との定期的なセッション
というのがおおむねの最低ラインのようです。より時間数が多いところ、スーパーバイズやレポート作成など、様々な課題を出すなど、より厳しい条件を出しているもありますし、さらに上級のコースを開設しているスクールもあります。
私はコーチングだけでなく、心理療法やカウンセリングなど、様々な手法の訓練に関わってきましたが、やはりしっかりした資格は、大体これぐらいになるという印象があります。
(英語・スポーツ・介護など、特定の分野でのコーチング資格などもあり、より短い時間でも、その分野において必要な教育を受けられることもありますし、プロというよりも仕事や日常生活でコーチングスキルを活かすという観点で、手軽に学べるスクールもあります。これはこれで、素晴しいことです)
コーチを探すなかで気になるコーチを見つけたら、そのコーチの卒業スクールの研修内容や卒業要件を見てみるのもいいでしょう。
様々なコーチングスクールがありますが、一例としては、IFC(国際コーチ連盟)の資格を取れるスクール、CTI(コアークティブ・コーチング)、コーチエイ、MBCC、アナザーヒストリーなどがあります。
また、公認心理師、臨床心理士、キャリアカウンセラー、各種カウンセリングやセラピー技術など、関連する対人支援の資格を取得している人もいますし、複数のコーチングスクールを終了している人もいます。これはこれで「資格があればいい」というものではありませんが、勉強熱心であるという証明にはなるかもしれませんね。
ただし上でまとめたように、あくまでもこれは「最低限の知識と経験」を示すもの。ある程度の安心を担保しますが、有資格者の中でも実力はバラバラですし、あなたとの相性もわかりません。
資格やキャリアだけでなく、人柄も見極めよう!
資格やその人の経歴も大切だけど、それだけで見分けようとすると結構大変です。資格は色々ありますし、経歴も、少しは誇張して書いたりしているかもしれません。
そんなとき、その人がどんなことを発信しているかも確認してみるのがおすすめです。Youtubeの動画、ブログの記事、SNSでの投稿など、コーチ本人についてサクっと調べてみましょう。そして、「この人とは安心して話せそう」「この人と話すと、なにかおもしろい展開が生まれそうだなぁ」「誠実そう」「自分の事を馬鹿にせず、一緒に考えてくれそう」なんて感覚がある人を選ぶんです。
その時にはぜひ、「雰囲気」にも意識を向けてみてほしいんです。経歴や、文章の内容は、いくらでもとりつくろえます。何ならゴーストライターや、AIに書いてもらうことだってできる。でも、そういうのってどこか伝わるもんです。その人の言葉遣いや文体、声のトーン、表情やしぐさなどからは、けっこう人柄がにじみ出しますし、人の言葉って、どこか浅い感じになったりしてしまいます。そういう言葉を感じ取る、あなた自身の直感、おなかで受け取る感覚って、侮れません。ぜひ、頭だけでなくて、ご自身の感性も信じて、開いて、いいなと思えるコーチを探してみてください。
対面?オンライン?
コーチングには、対面でのセッションと、Zoomなどを使った、オンラインでのセッションがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
全てのセッションをオンラインでおこなうコーチもいれば、対面も受け付けているコーチもいます。体験セッションに関しては、オンラインだけというコーチも多いようです。(現在は、対面しかやらない人はかなり少ないようです)。
対面にもオンラインにも、それぞれメリット・デメリットがあります。
対面コーチングのメリット・デメリット
対面でのコーチングは、お互いのリアクションがより見えるため、安心感を持ちやすいこともあり、信頼関係づくりや、非常に繊細な話題を話すときなどに特に適しています。また、身体知や身体感覚に関わるような技法を使う場合は、物理的に同じところにいることでより効果的になります。
一方で、もちろん移動時間や交通費が必要になりますし、貸し会議室やカフェの場所取りが大変なこともあります。当日人身事故で、セッションがキャンセルになるというハプニングもありますね。また状況や場所によっては(例えば人の多いカフェを使ったとき、人目が気になる方の場合など)、プライバシーを守りにくかったり、かえって集中できないこともあります。これは好み次第でもありますが、少し予算がかかっても、ほかのお客さんと充分な隙間があり、集中しやすいホテルのラウンジや、プライバシーを守れる貸し会議室などを利用すると良いでしょう。
オンラインコーチングのメリット・デメリット
オンラインでのコーチングは、とにかく手軽。そして、自宅や使い慣れた職場の会議室だからこそ、リラックスして受けることができます。ご自宅の状況にもよりますが、プライバシーもとても守りやすいです。身体知や身体的な感覚に関わるような技法でも、オンラインでできることや、ヘタにカフェを使うよりも、自由に動けるご自宅の方が効果的な場合もあります。また、過去のスケジュールやちょっとした資料を持ち出したいときにすぐに手元にあるのも便利なところです。
一方で、物理的に会ったことのないコーチと話すことに抵抗を覚える方もいるし、自宅にいるとかえって集中できないという人もいます。ネットの接続環境が悪いときに、うまくセッションができなかったりすることもあります。また、コーチもクライアントさんの気持ちや精神状態などをすこし察しにくくなったり、一部の技法はオンラインでは使いにくいこともあります。
まとめ:コミュニケーションをとって、お互いの快適を作ろう!
オンラインも対面も、メリット、デメリット、それぞれありますね。お互いの状況に応じて、話し合いつつ決めていくのがおすすめです。
私は、オンラインと対面を組み合わせているのですが、最近は近隣のクライアントさんでも、オンラインをご希望される方が多かったりします。サポートを開始して1年以上たった方とやっと対面のセッションができて、10回以上お話ししているのに「はじめまして!」なんてこともあります(笑)。「これは対面じゃないと!」と緊急で対面のセッションを入れたこと、「対面よりもオンラインのほうがいいですね」とオンライン切り替えてもらったこともあれば、「今日はいい天気だし、散歩しましょう!」なんて広い公園の中で語らったこと、オンラインのセッションでその場でクライアントさんのお部屋の模様替えをしてみたこともあります。
このあたりの対応はコーチによって様々なのでもしも対面が希望な場合は、対面が可能かどうかその場合はなにか条件があるかなど、前もって聞いておくのもいいでしょう。それぞれ試してみると、どちらにも良さがありますよ!
単発コーチングと継続コーチングの違いや、メリットデメリットは?
体験コーチングを受けて、このコーチがいいなと思ったら、本格的なコーチングの開始です。
コーチングには主に、「単発コーチング」と「継続コーチング」があります。
単発コーチングとは、文字通り、1回だけのコーチングです。予約したセッション日時にコーチングを受けて、それで終了です。
緊急で考えたいことができたときに受ける方が多いようです。多くの場合、1セッション当たり単価は割高になります。また単発のコーチングを受け付けていないコーチもいます。
継続コーチングは、特定のコーチをつけて伴走してもらうことです(マイ・コーチとは、この継続的にサポートしてもらっているコーチのことを言います)。コーチによって、「月2回×3か月」のような期間制や、「10回契約。セッションはいつでもいい」というチケット制などいろいろなプランがあります。最近はサブスク型のような「月額制受け放題」のようなプランを提供しているところもあるようです。
起業・独立、夢を探す、大きな目標の実現、人間関係の改善や生活習慣の作り直しなど、一定のテーマについて多くの場合は、1セッション当たりの単価は、単発よりもやや安くなります。
また、継続契約をした後の、最初のセッションはそのコーチが提供しているサービスについての説明や、コーチとクライアントの関係づくりのための、専用のセッションをしている人もいます(「導入セッション」「オリエンテーション」などと呼ばれます)
単発コーチングのメリット・デメリット
一回だけのセッションなので、気軽に受けやすい一方で、コーチとしては1回のセッションである程度の結論を出さなきゃいけないので、緊張感をもって関わってくれます。そういう意味ではお得かもしれません。また、まずは単発コーチングを受けてみて、本当に継続するかを考えるクライアントさんも時々います。
また、いろんなコーチからコーチングを受けてみることでいろんな発想が浮かんだり、経験の幅を広げたりすることもできます。これは、コーチングを学んでいて、多様なクライアント体験をしたい人にはとてもいい経験になります。
一方で、単発セッションの場合は、セッション料が割高になったり、複雑性の高い問題や、考えるべきことが多いテーマの場合は、どうしても中途半端になったり、一番本質的なところまで話が届かない場合もあります。
また、「とても感動的なセッションだったけど、意外と変化がない」なんてことになる場合もあります。コーチングって、気づいたことや考えたことを実行し、その経験をもとに次の手を考えて、さらに先に進んでいくためのものです。単発だと「具体的な行動→振り返り→さらなる挑戦」というサイクルを回せないんです。
継続コーチングのメリット・デメリット
継続コーチングは、多くの場合、ある程度のセッション費用をまとめて振り込むことになります。その分勇気がいりますし、不満足だった場合に返金してもらえるのかもチェックしておきたいところです。この業界に長くいると「継続契約したんだけど・・・なんだか微妙になって、そのまま結局フェードアウトしたんだよね」という話をほんの時々聞いたりもします。一方で、継続コーチングだからこそできることもいろいろあります。
①良質なPDCAを回せる
コーチングは、現実を変えていくためにあります。現実を変えるためには、「セッションとセッションの間の時間」がとても大切です。コーチの力を借りながら考えて、気づいたことや決めたことは、行動に移して初めて実現されて行きます。そして、やってみての手ごたえをコーチと振り返って、新しい手を考えたり、さらに考えを深めながら、次のアクションをとっていく…仮説検証をし、PDCAをまわしながら進んでいくからこそ、大きな変化を作っていけます。
「継続は力なり」ですね。
②セッションを積み重ねることで相乗効果が
色々なコーチから単発のコーチングを受けるのもおもしろいことですが、一人のコーチと一緒に進むから深まることも多くあります。まず最初に「初めまして」の探り合いがありません。お互いに状況が共有できて打ち解けているからこそ、サクサクと本題に入っていけるし、ちょっと打ち明けるのに勇気がいることも、話しやすくなります。価値観やビジョンも共有されているから、わざわざ説明する必要もありませんし、「ここの部分が抜けてる」「次回はここを考えるといいね」と、あなたの挑戦の全体像を見据えたうえでの戦略的なアプローチが可能になります。
コーチとしても、クライアントさんを継続的にサポートする中で、「この人はこれが苦手らしい」「こういう手法が効果的」ということが分かってきて、より効果的な動きができるようになります。
一方で、マンネリ化の危険も。お互いなぁなぁになってしまって少しずつ緊張感を失ってしまう場合も。そんな時は、別のコーチにお願いしてみるだけで、ガラッと気持ちが変わることもあります。
③ペースメーカーと即応性
レーシングカーが走り続けるために「ピットイン」してタイヤ交換や整備をするように、忙しい人ほど「止まる時間」が必要です。チャレンジを続ける上で、定期的に状況を振り返り、これからを整理する時間を定期的にとるだけで、パフォーマンスは高まります。忙しいときほど、ついつい走り続けてしまうので・・・コーチをそのためのツール、ちょうどペースメーカーや定期健診のように、活用するのも上手な使い方です。
また、挑戦しているときに、突然状況が変わることもありますね。そういうときも定期的にセッションを受けていれば安心です。お互い気心が知れているからこそ、即応できます。私自身も「キャリアアップのための転職活動中だけど、家族が重病になった」「3年後の起業を考えていたら、突然チャンスが舞い込んできた」なんて、不測の事態に即応して、状況に対処したり、未来に向けて加速したりするお手伝いをしたことがあります。
忙しいときやピンチな時こそ整理が必要です。でも、大変な時こそ、一人で抱え込んでしまったりしがちですよね。「ピンチになってから連絡します」だと手遅れなこともよくあります。だからこそ、コーチとの約束を入れることで、強制的にメンテナンスの時間を釣るんです。
事前準備は必要?
体験コーチングを受けるにあたって、事前準備をしておくのもおすすめです。
コーチによっては、事前のアンケートやワークシートを準備している人もいます。大体、10分程度、長くても30分以内で終わる内容だと思います。そういう場合は、きちんとアンケートに答えておくだけで、体験セッションがスムーズに進み、その分コーチといろんな話をする時間ができます。
コーチがなにも準備していない場合も、例えば申し込みフォームの備考欄に、自己紹介と相談したい内容と背景をまとめて説明したり、少しノートにまとめておくだけで、会話がスムーズになったり、より効果的にサポートしてもらうことができます。
これは、体験コーチングだけでなくて、普段のコーチングでもおすすめです。自分で考えられるところは、自分である程度考えたうえで、さらにその先に行くためにプロのコーチングを活用するようにすると、費用対効果が高まります。
あと・・・これは僕の個人的な感覚ですが、コーチに「あなたのコーチングを受けたい理由」を伝えるのもおすすめです。プロとはいえ、コーチも人間なので、やっぱり「あなたのコーチングが受けたいんです!」と言われると嬉しいし、ちょっと頑張っちゃったりするもんです(笑)。そういう、ちょっとだけスムーズに信頼関係を作るためのひと手間をかけるだけで、お互いによりよい体験ができることもあります。
ピッタリなコーチに出会うポイント
まずは3~4人、「お試し」してみよう!
まずコーチを探すときに一番おすすめしたいのは、サクっと探してて、ある程度気になるひとを3~4人見つけて、「体験コーチング」を受けてみることです。
多くのコーチが、本格的なコーチングの前に、お互いのことを知り合ったり、その人のコーチングをある程度「味見」してもらうための、「体験コーチング」を提供しています。多くの場合はフルなセッションよりも安価で、お互いの自己紹介とか、ヒアリング、「私はこんなお手伝いができます」といったサービス説明なども含まれています。
最初の2-3人は、自分とノリが似てそうな人や、パッと見てしっくりくる人、なんとなく安心する人を探してみるのがいいでしょう。少しコーチングに慣れてきて、ちょっと冒険してみたいなと思ったら、「こういうタイプの人は苦手かも?」という人からもコーチングを受けてみるのもおすすめです。そういう、自分と違うタイプのコーチのセッションのほうが、むしろ新しい視野を開いてくれることもありますから!
そこで気になった人がいたら、継続的なサポートをお願いしちゃいましょう。もししっくりくる人に出会えなくても、3-4人もうければ、なんとなく「自分なこんな人の支援が受けたいんだなぁ」なんてイメージがわいてきます。そしたら、そんな人を探して、また体験セッションを受けてみればいいんです。
コーチごとに、専門の分野があったりします。経営に強い、女性のキャリアが得意、アスリートのパフォーマンスアップなど。でも、意外とコーチって、「ほかの分野のコーチングも好き」なんて人も多かったりします。「この人気になるなぁ、でも相談したい分野がちがうなぁ」なんて思ったときは、一度問い合わせてみるのもありです。意外と「大歓迎ですよ!」って言ってもらえることもあります。
この段階は、フットワーク軽めがおすすめです。あまり考えすぎずに、とりあえず、なんとなく気になった、おもしろそう、ぐらいでかまいません。写真やプロフィールを見て考え込んでいても、あまり利益はありません。とにかく3-4人から受けるぞと決めて、サクサクっとやってしまうのがおすすめです。ある程度ちゃんと勉強していて、怪しそうでなければ、気軽に申し込んでしまいましょう。
忙しい!どうしてもいいコーチが見つからない!!時は・・・
「マイ・コーチをつける良さはわかったけど、なかなかコーチが見つからなくて!」なんて人もいますよね。(そんな忙しい中、この記事を読んでくれることに感謝です!)
そんな方に対しては、今までお伝えしてきたコツを、ひっくり返えさせてください。「ベストなコーチを見つける」ことを目的にするんじゃなくて「それなりにしっくりくる人でいいや」という感じで、まずはコーチと一緒に、走りだしてみるんです。
「この人がベスト!」と思える人を見つけなきゃ!と思っていると、無意識にハードルが上がりすぎて、身動きできなくなってしまうことがあります。でもコーチングは、パートナーシップ。実際はお互いに試行錯誤を繰り返して、一緒に作り上げていくものです。最初は別に感動的な出会いじゃなかったとしても、セッションを何度かしていく中でしっくりくることもあります。コーチはあなたへの対応の仕方を学び、あなたもコーチのじょずな使い方が分かってくることもあります。それに、少しだけしっくりこないぐらいの相手の方が、驚きの発見を生み出してくれることすらあります。
たとえばあなたがバイトを探しているとして、数か月間のバイト先を探すために、「この仕事を一生続けたいだろうか!?」と悩まなくてもいい、なんて話と似ています。100%しっくりくるコーチに出会うのが難しいこともあるし、プロフィールを見ているだけだと、やっぱりわかりません。とりあえず、まずはしばらくお願いしてみて、やっぱりしっくりこなければ別のコーチを探そう、ぐらいでもいいんです。
また、忙しい人の場合は、コーチを探す時間と手間も大変ですよね。いろんな人から体験セッションを受けるのは、とても面白い経験だけど、新しいコーチに自己紹介して、お互いに打ち解けて、サービス説明を聞いて・・・ということそのものが、忙しすぎる人には時間とエネルギーのロスになることも。それであれば、とりあえず誰か気になる人を一人ピックアップして、体験セッション受けて大きな違和感がなければ、そのままその人とやっていくのがおすすめです。
おまけ:「コーチを見つけたい!」っていうテーマでコーチングを受けてみるのもあり
これはおまけなんですが、もう一つだけ!もしも気楽に、コーチング的に関わてくれる仲間がいたら、一度「コーチを探したいけど、どう探していいかわかんない。どんな人がいいかも明確じゃない」みたいなテーマでコーチングを受けてみては?
あなたの前進と幸せを祈っていくれている仲間なら、「なんだよ私に依頼しないなんて失礼じゃん」なんて起こりはしないと思います。実際僕はまだ駆け出しで時間のあったときに、「コーチを探したいけどなんだかどうしていいか・・・」っていう人に、コーチング的にかかわって、結果いいコーチを言つける支援をしたことが複数回あります。
(業務連絡:コーチの皆様へ、パートナーシップ関連のコーチングと似た感じで、タイムラインとポジションチェンジと身体感覚あたりを組み合わせながら、ご本人の軸や目標、そこにどんなサポートがあればいいかを洗い出して、その人が適任である指標を見つけて、あとはどう探すかのご本人にとって具体的な方法をプランニングするとかすればいいかと)
コーチを見つける5つの経路
コーチに出会うには、主に5つの方法があります。それぞれメリット・デメリットがあるので、あなたの好みや状況に応じて活用してみてください。
①直接の紹介
一番安心できるのは、顔の見える関係の人でしょうか。誰か信頼できる知り合いがコーチングを受けたことがあったり、コーチングに詳しい人だったら、お勧めの人を紹介してもらえそうなら、ぜひ一度頼んでみてください。
直接顔が見えるつながりって、やっぱり確実ですし、あなたのことを知っている人だから、あなたと相性のよさそうなコーチを見つけてくれる可能性が高まります。
ただ、そんな人が周りにいない人も多いし、幅が限られてしまったり、ちょっと照れくさいこともありますよね。自分の人間関係の範囲外から、コーチを見つけたいときもあると思います。
※仕事仲間やお客様、家族、恋人、友人などからコーチングを受けたり、コーチングする場合は、注意が必要です。二重関係と言って、お互い利害関係が発生したり、親しみがあるからこ中立的には関われないこともよくあるからです。もちろん、「相談しちゃダメ!」というわけではなく、関係のないテーマだからある程度大丈夫とか、友達として相談に乗ってもらう中でコーチングスキルも使ってくれるとかは素晴らしいことです(逆にウザいときもありますが苦笑)。ただ、予想外にこじれてしまう可能性がありますし、倫理に抵触する可能性もあるので、注意が必要です。
②コーチの紹介サービス
コーチを紹介している「マッチングサイト」もいろいろあります。
扱いたいテーマなどを入れると、それにあったコーチを紹介してくれるサイトです。
きちんと経験を積んだプロだけを紹介しているところもあれば、アマチュアからプロの人まで、いろんなレベルの人を(レベルによって値段を変えたりしつつ)紹介しているサイトもあります。
何度かクリックするだけでマッチングしてくれる手軽なところもあれば、メールや電話での問い合わせも受け付けていて、丁寧にマッチングしてくれるところもあります。
一見コーチの紹介サイトに見せかけつつ、よくよく見ると、自社のスクールの生徒を紹介しているだけのところもあります。出会えるコーチの幅の広さという面では劣るかもしれませんが、卒業生の仕事の面倒を見ているという意味では、良心的と言えるかもしれません。(ただし、卒業したらすぐに仕事になるかどうかは別問題です)
そんなサイトに登録しているコーチは、自分自身でもホームページを持っていることもあります。気になるコーチがいたら、その人の名前で検索してみて、さらに詳しく調べてみるのもいいでしょう。基本的には、仕事の依頼は最初にマッチングしてくれたサイトを通じて契約するのがマナーです)
個人的におすすめのマッチングサイトは、コーチングサーチ。
私自身も数年間関わっていますが、社長自らが一人一人のコーチと話し合って、いろいろな流派から厳選したコーチを紹介している、いい意味で、手作り感あふれるサイトです。コーチのことも、クライアントのことも両方を大切にしてくれてるなぁと思います。(ステマではありません笑)。私も仕事がら、「誰かいいコーチいない?」と聞かれることがありますが、その時に、知り合いのコーチを紹介するのに併せて、このサイトを紹介することもあります。
他にも、コーチの紹介サイトの老舗で、日本のコーチングの発展を見守り続けてきたコーチングバンク、駆け出しや練習中のコーチも多く登録しているので比較的安価にコーチングを受けやすいmentoなど、いろいろなサイトがあり、増え続けているので、ぜひ自分なりに探してみてください。
③コーチング・スクールの卒業生を紹介してもらう
コーチングを学びたい人にはお勧めです。気になるコーチングスクールを見つけて、そこに問い合わせて、そこで学んでいる途中の人や、卒業生を紹介してもらうんです。ご自身の経歴や取り組みたいことなどや予算(無料含む)、コーチに希望する性別や年齢、経歴や人柄などを伝えると、そこも考えてマッチングしてくれるところもあります。
また、スクールの体験会や説明会に行くと、先輩コーチがいることもあります。その中で気になる人がいたら、思いきって声をかけてみるのもありです。スクールの中でも信頼されている先輩コーチな時もあれば、習い始めたばかりで、コーチングの練習に付き合ってくれる人を探している先輩もいるかもしれません。基本的にはコーチングしたい人たちが集まっているので、邪険にはされないはずです。コーチングスクールとしても、そのスクールのアピールのチャンスなので、喜んで紹介してくれるはず!
(まともなコーチングスクールであれば、契約やスクールへの入学は本人の主体性が大切と理解しているので、しつこい営業や、マインドコントロール的なやり方では営業をかけてこないはずなので、ご安心を!)
※コーチがマイ・コーチ(メンターコーチ)をつけることについてはこちらの記事を、
コーチング・スクールを探すことについてはこちらの記事をご覧ください
④SNSやネットでの検索
SNSやネットを駆使して、コーチを探してみたことはありますか?
実はネット検索でコーチを見つけるのは、少し難しかったりします。「コーチ」「コーチング」というワードで検索してみても、もう少し絞って「コーチ 海外 転職 30代」「コーチング 婚活 30代 女性」などと検索ワードを入れてみても、比較サイトが出てきてしまったり、コーチングではない情報が出てきたりと、コーチに直接つながる経路が見つかりにくかったりします。
コーチの多くは職人的というか、個人でやっていることが多く、アフィリエイトやSEOにガッツリとお金と労力をかけることはあまりありません、結果として検索結果に表示されにくくなり、アフィリエイト系の会社や、結婚相談所や転職エージェントなど、別の形で相談に乗るタイプの会社が、表示されてしまうんです。それなら最初から、コーチ紹介サイトに行ってしまった方が、早いかもしれません。
独立したプロとしてやっているコーチに出会いたい場合は、SNSのほうが見つけやすいようです。使い慣れているSNSで、コーチングとか、〇〇コーチングなんて入れると、いろんなコーチが出てきます。SNSでは趣味とか考え方とか、そういうものも発信していたりするので、人柄にも触れやすいですね。そこから、Googleなどにその人の名前を打ち込んで、詳しい経歴を調べてみることだってできます。
また、コーチングを学んでいる人たちの交流サイトや、プロコーチ資格を取るための無料のコーチング練習の相手を募集している人たち同士のサイトなどもあります。(たとえばLINEオープンチャットのコーチング勉強会や、Facebookの相互協力グループ)そういう所に入って、気になる日の投稿があったら連絡してみたりするのもありですし、「お試しコーチング受けたいです!」と自己紹介すれば、意外といろんなコーチが連絡をくれるかもしれません。
ぜひぜひ、いろいろ試してみてください。
※コーチングは「言葉」を介する要素の強い技能なので、動画や映像よりは、どちらかというと文字や文章を中心としたSNSのほうが、コーチとは出会いやすそうです。
⑤コーチを自分で探しに行く!
これはちょっと手間がかかりますが、コーチを探しに行くことだってできます。
それぞれのコーチングスクールが主催しているイベントや講演会、コーチの業界団体(ICFなど)がやっている勉強会もありますし、カフェやイベントスペースで開かれる癒し関連のイベントにコーチが出店することもあります。そんなところで気に入った人がいたら、声をかけてみるのもありでしょう。
また、コーチングに近い領域のセミナー(心理学や自己啓発、マインドフルネスなど)には、コーチも勉強しに行くことがよくありますので、そんなところでコーチに出会うこともできるでしょう。声をかけてみたら意外と、快く受け止めてくれるはずです。私自身、お願いしたコーチは、セミナーがキッカケでした。まだプロコーチを目指す前、PX2という自己啓発関連のイベントに参加した時に出会った人がすごく素敵で、コーチングが大好きなひとで、なんだかいいなぁと思って継続サポートをお願したんです。半年弱お願いしたんですが、仕事についてをメインに、でも人生や恋愛についてもサポートしてもらって、とてもいい時間だったことを懐かしく覚えています。
まとめ:コーチとクライアントは、パートナーシップ!
ここまで読んでくれて、ありがとうございます!!
マイ・コーチを探すポイントをまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?
コーチングの主役はコーチではなく、あなた自身の人生を生きている、あなた。
そしてコーチは、そんなあなたに伴走する、パートナーです。
だから、コーチは、確かに専門的な仕事ではありますが、えらい「先生」ではありません。コーチとクライアントは対等。少なくとも、コーチのほうがクライアントより偉いなんてことはありません。
だからこそ、受け身にならずに、あなたらしく上手にコーチを探し、活用してほしいなと思います。
あなたが「いいな」と思えるコーチに出会えますように!
そして、コーチとの旅路が、素晴しい旅になりますように!
「仕事も会社も好きなはずなのに、最近モヤモヤする…なぜ?」
「これまでの戦い方が、賞味期限を迎えた気がする」
「一度立ち止まって、人生を見直すタイミングだと思う」
「現状を打破して、笑顔で前に進みたい!」
そんな時、あなたは転換期(トランジション)にいるかもしれません。
これまでの生き方や働き方が、根本的に変わろうとする瞬間。新しいステージに向けて、一度立ち止まって模索し、次の道を作り上げていく時期です。
「転換期(トランジション)をつくる」西田博明のコーチングは、こちら。