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SFセミナー@大阪医科大病院

小児科の先生方向け、ソリューションフォーカスのワークショップ。
お忙しい中ご参加いただいた、皆様に感謝を!備忘も含め、つらつら振り返り。
場を作る、スペースを提供するということなどについて、気持ちが熱いうちに。

 

なによりもまず、大阪医科大学でのワークショップ、ご参加いただいた皆様、主催者のY氏、
アシスタントをしてくれた大好きな仲間に心からの感謝を!!

 

今回は、僕の中でも、新しいテーマを胸に抱きつつ臨みました。
準備中や、セミナー中に、いろんな新しい着想や発見があり、
同時に、「今度はもっとこうしたい!!」がいっぱい見つかりました。

 

小児科という、厳しい現場で、想いをもって働く皆様との対話だからこそ、いただいた学びでした。
(そして、じっくり振り返りに付き合ってくれて、有用なフィードバックをいっぱいくれたMさんにも感謝!)

 

「これは良かった。次回はさらにやろう」もあるし、
何かしら、現場で使えるスキルと、これからも探求するに足りる概念を、
提供できたのではないかと思いつつ・・・

振り返って、
「うわぁっ、しまった!!」とか、
「次回はこうしたたい!」とか、
いろんな気づきが、ぼろぼろ出てきています。

 

(自分なり想いが出てきて、理想が見えてきたからこそでもあり、けっこう、嬉しい悔しさです)

 

どんな事情であれ、たとえばデモセッションであれ、
コーチの都合で、クライアントさんにとって快適な道をふさがないこと。
常にクライアントさんの利益を追求すること。
理論説明や情報提供は、完璧を志向しなくていいこと。
ぼろが出てもいい。ともに探求するためのネタ、インタラクションの機会とすること。

 

休憩時間を、問いの探求と、熟成の時間として活用すること。

 

そして、まだ、うまく僕の言葉にできていないし、
簡単な説明の仕方が見つからないけれど・・・

 

僕は、クライアントさんの、テキストの書き換えをしようとしているのでなく、
クライアントさんが思わず新しいテキストを生成してしまう、
コンテキストを作ろうとしている、んだろうなと。

(自分でもなんか良くわかんない表現だけど、最近コンピューターやらAIやらネットワークやらの小説を重ねて読んだからか・・・そんな表現になっちゃう。)

 

僕は、どうも、相手から「引き出す」とか相手に「変化を起こす」ということを、
あまり志向していないらしい。

 

なんというか、自分がどうするとか、相手が気づく働きかけ、という、
「私」と「あなた」、「私が相手にどうするか」ではなく、

言うようにするのではなく
いってしっちゃう場・関係性を作る。
という感じなんだろうと。

 

そしてそれが、
僕のコーチングの土台であり、効果の源泉なんだろうと。

 

ちょっと、僕の尊敬するピーター・ザーボが、
コーチの役割を“Space provider”と表現していた意味が、
すこしわかった気がします。

ついつい、クライアントさんが、
(本人にとって)エンパワリングな物語を、
ぽろっとかたってしまう、
そういう関係性、場であるということ。

 

なんか、プロセスとコンテンツと呼ばれること、
ソリューションフォーカスでは鼻と鼻の関係、ということ、
あるいは「かかえ」と呼ばれるものなんだろうけど、
なんかこう、もっと自分の身になじんだ言葉になりそう。

 

あああ、これがもっとうまく、自分としても腑に落ちて、
実践できて、表現できたら、
なんかちょっと、何かがつかめそうな気がする・・・!

 

なんだかとっ散らかっているけれども、
うー、気持ちいいもどかしさです。
本当に、今日は、すばらしい皆さんにお越しいただいて、
本当に嬉しかったです。

 

みなさまから、いっぱい、「?」とヒントをもらいました。
講師冥利に尽きます。
改めて、みなさまのこれからの活躍を、お祈り申し上げます!!
あなたのすばらしいところが、さらにこれから、発揮されていきますように。

ありがとうございます!!

こちらは直前に読んでた本。「10分間で何ができるか」って素敵なテーマで、
精神科医の日常的な診療について書いた本、とってもおもしろい。
精神科医さんたちが、どういう世界で仕事してるのかを垣間見れる。
精神科医について、薬出すだけとか批判も多く、
僕もその批判に共感する部分もあるんだけれども・・・
患者さんがどんどんやってきて、どうしても時間をとることができない中で、
その10分に魂をこめてる人たちがいるんだなぁ。
すごいなぁとひとしきり関心。そして、そこで大切にされていることは、待合室の環境を整えることや、
迎え入れるまでに相手に思いをはせることや、希望をともに見ること、共働関係を作ること。 

10分だからこそ、なんだか、すべてがそぎ落とされ、
本当に必要なものがのこされるんだなと。
あああ、ナイチンゲールの、「看護師覚え書」もとってもおもしろかった。

 

これまた、なんというか、ナイチンゲールの、
想いと使命感があるからこその、
その時代の看護についての怒りやどうすべきかがつづられており。

 

こういうのが看るってことなんだなぁと、その作業の難しさ、尊さを感じたり。
そんな時代から、いろんな人たちが工夫して、知恵を共有して、
いまの看護があるんだなぁとしみじみ思ったり。

 

「森・黒沢」さんさんの本はわかりやすくていいなぁ。事例もおもしろくって、
非常に実用的にまとめられてる。

これは、カウンセラー・コーチのためのSF入門本として、激しくお勧め。

 

僕自身も学びいっぱいで、いっぱい線引いちゃいました。

 

「ツナグ」、セミナーとは関係ないけど、思わず手が止まらなくなって危険だけど(笑)
短編だから、一編読み終わったらとまれるのがありがたい。
この人の心理描写、好きだなぁ。辻村さんの「僕のメジャースプーン」もお勧め。

 

特にコーチングなど、他者の内面に関わらせてもらう仕事をする人には、
内省の機会にもなると思う。
あっ、とかいいつつ・・・・

 

精神科医関連だと、「家の中にストーカーがいます」も、
全く別の切り口だけど、非常に興深かったなぁ。

ある精神科医に寄せられる相談に、ひたすらすごい切れ味で回答しまくってるやつ。

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