さてさて、今日は僕が一番大好きな質問をお教えしちゃいましょう。
僕にとってはこれぞコーチングって言う、最強?の質問。
「公開するのは本当は、もったいないんですが・・・」とか言って、
ちょっと出し惜しみしたい感じ・・・
それは、
「私はどんな質問をしたらいいでしょうか」
微妙にずっこけた人もいそうだな(笑)
僕にとっては、コーチングの本質をそのまま形にしたような質問。
この質問の前に、
「このセッションがあなたにとって役に立つために・・・」
「そろそろセッションも終わりですが・・・」
「僕がもっとお役に立つために・・・・」
なんて前置きを入れたりする。
僕の心の師匠のピーターが、でもセッション中に使っていた質問。
僕も時々使うんだけど、
僕はただ、ピーターの質問をぱくっただけなんだけど、
僕よりもはるかにプロコーチとしての経験豊かな人から、
「なんと素晴らしい質問!」みたいなコメントをされたことがある。
僕が考えたわけでもないから、なんというか、アレなんだけど、
要するにすごくいい質問だというのは、証拠付みたいだね。
僕はただ、それをパクって使っているだけだけど、
あえて僕がやっていることを言うなら、
「本気で聴く」と言うこと。
クライアントを信頼すること。
考えるのがめんどくさいからって訊いてたら、
多分ばれてぶん殴られるかも(笑)
なんというか・・・
クライアントさんは独自の経験、独自の考え、独自の行動、独自の感情を持っていて、
それはもう、世界が1つ丸々作られているほど壮大な世界で、
それも、その世界が丸々、機能していて、ダイナミックに変化していて、表現している。
だからこそクライアントさんがあなたの目の前にいるんだから。
そのクライアントさんの「世界のオーナー」としての壮大さに比べれば、
他人であるコーチが介入できることなんて、ほんの少し、微々たるものなんだ。
そもそもクライアントさんが許してくれたからこそ、介入させてもらえるんだから。
その全てを引き受けたうえで、
謙虚にお願いする。
「何を質問すれば、いいでしょうか?」と。
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セッション中、コーチが何かしていることがあるとすれば、
それは相手を信頼することと、相手の知恵や力を引き出すこと。
つまり僕達はクライアントさんに、何かを足したり、何かを引いたりする必要はない。
クライアントさんはその人のままで、ただ自分の力に気づけばいい。
だから本来なら、僕たちが質問を考えることだって余計かもしれない。
僕達の質問にクライアントさんが答えるということは、
クライアントさんが僕達の質問を理解しているということであり、
それは、クライアントさんの中に、その質問がすでに内在していることを示している。
クライアントさんのための最高の質問は、
常にクライアントさんの中にある。
本当にクライアントさんの意識に沿っていない質問は、
(それがどれだけ素晴らしい質問だと僕たちが思っていても)
無視されたり、抗議されるからね。
そして僕達は、話を聞きながら、そのクライアントさんの持っている問いに
できるだけ近い問いを投げかける。
その精度を高めていくことが、コーチングの上達だと思う。
僕達は彼らの隙を突くのではなく、
彼らを圧倒するのでもなく、
彼らの姿を映し出す鏡となることで、
クライアントさんが自分の力で成果を出す。
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ちなみにこの応用編は色々あって、
「何か私にフィードバックを下さい!」
って言われたら、
「なんて言われたら、いいフィードバックだったなぁと思いますか?」
「おすすめの本は?」
って聴かれたら
「その本がとても良かったなって思うには、その本になんて書かれてあるといいんですか?」
なんてのもある。
要するに、何かを求められた時、
多くの場合、
「自分が本当にほしいものはこれ!!」
って言うものを、知っている。
だからその願いを引き出して、形にしてもらえばいい。
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コーチングはものすごくパラドックスを秘めた存在で、
何もしないことが大切でありながら、
コーチとして常に何かをし続けているらしい。
「すべてはクライアントの力」でありながら、
同時に、コーチは常に影響を与え続けている。
「僕達コーチは、ただの目撃者であって、何もしていない」
にもかかわらず、
「僕達がコーチとしての存在をどれだけ高められるかが勝負」
だったりする
クライアントに対して、何もたす必要もないし、何も引く必要もないのだけど、
やはりコーチは介入する存在でもある。
このパラドックス、万華鏡のような不思議なパラドックス。
男性性と女性性、
教育と尊重
変化と受容
うまく納得でいる説明が見つかったら、また報告します。
方向性としては、
クライアントはすでに知恵も力も目標も持っているということ、
あとは、相互作用や物語など、社会学的な考え方
そのあたりにありそうだなぁ。