今翻訳とかで関わっているおもしろいもの、
「原始反射の統合」という取り組みについて。
これは、もしかしたら
セラピー・教育などに大きなアイディアを与えるんじゃないかと思う。
どうしてもスポーツがヘタ。身体の動かし方がわからない、とか
別にトラウマがあるわけでもないのに、どれだけセラピーを受けても生き辛い
学習する事ができず、一生無理といわれてしまっている・・・
そんな感じの、「どうしようもない」様に感じられる物事にたいして、
すごく大きな変化をおこす、ブレイクスルー的なものかもしれない。
原始反射って言うのは、
胎児や赤ちゃんが反射的・自動的に起こす動き。
家庭科でならったバビンスキー反射（脚の裏をこすると小指が動くやつ）とか、
おっぱいを吸う時に使う反射とか以外にも、
把握反射、対象性緊張性頸反射、脊椎ガラント反射、
何十種類？とある。
そして赤ちゃんは、その反射を繰り返しながら、
重力の中でバランスを取ったり（歩く、姿勢、スポーツ・・・）
手と眼を協調させて動かしたり（エンピツ持つときなんて大切！）
それだけじゃなく、こうやって身体を動かす時に生じる
触覚や筋肉の感覚、からだのゆれ・・・・そういった刺激を通して、
前頭葉、辺縁系、脳幹と言った脳の各部分を発達させたり、
これらの部分をつなげて、脳が全体として動く助けをしたりする。
だから、この反射って言うのは、
後の人生（健康、学問、情緒の発達、思考力、愛、スポーツ、人間関係・・・）のために、
ものすごく重要な役割を果たしてるんだ。
ぎゃくに、この反射をうまく発達させたり、
より成熟した大人の反射へと統合できないと、
スポーツがヘタだったり、字が汚かったり腰痛になったりと言う、軽くて厄介な問題だけでなく、
時には
学習障害、ＡＤＤ，ＡＤＨＤ、人と感情的なつながりをもてない、識字障害、
理由のない恐怖感、暴力的な傾向・・・
時にはそれはその人の人生全体を大きくゆがませてしまうような打撃を与えることもある。
・・・ところがこれを、
基本的な理屈としては、
「できなかった動きを適切なセッティングと適切な意図のもと、
きちんと再現すれば、充分取り戻せる」
と言う考え方。
僕も少しだけ受けてるけど、ものすごく、パワフルで効果的。
僕個人としては、原始反射というアプローチを受けて、すごくほっとしたかな。
僕はいろんなセラピーやボディワークを学んでた時期があって、
どれだけワークしてもうまくいかないところが見つかった時、
「俺の心はどれだけ病んでるんだ？」なんておもったことがあった。
何と言うか・・・自分が悪いわけではない、
ただすこしエクササイズして、脳の配線をしなきゃいけないだけって言う考え方は、
すごく、ものすごく救われる思いがした。
「これだけ合氣道を稽古しても脱力で傷力が入ってしまう部分がある、
原始反射がのこってるだけかもなぁ。統合してみよう」
と思うのは、自分を責めたり稽古の浅さを悔やんだりするより楽なことだし、
実際にそれで技が楽になったりするんだから。
それに、他の人に接する時も、大分気が楽になる。
何かしらその人と接していてすごく気になる点があったとき。
（姿勢、身体の使い方、言葉遣い、表情・・・）
「これはこの人が病んでるんじゃなくて、ただの原始反射かも」って思うだけで、
リラックスして付き合えて、結局気持ちいコミュニケーションが取れたりする。
ブログ上でやり取りのある人だと、
「原始反射 」さんと ←そのまんまやん（笑）。日本一原始反射がわかる女と呼ばれてるらしい。
「亀せんじゅ 」さん ←すごく優しくて、深～い方。個人セッションは数ヶ月待ちらしい。
お、2人とも、とてもおもしろい、素敵な人です。もちろんプロ。
あと、ＨＰの存在を確認しているのは、キネシードライトのゆきのさん、は
インテグレテッドヒーリングキネシオロジーと言うものの一部として提供中。
針灸師でいろんなキネシオロジーをやっている遠藤まさきさんも原始反射を取り扱ってるはず。
その他にも、原始反射のセッションをしている人がいるので、
興味があれば、おすすめです。
