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⑤自分は問題を超えた存在だという視点

「問題」を超えた幅広い視点を持つことで、
問題の有無にかかわらず、気分よく過ごせ、
かつ素早く解決を創りだしやすくなるようです。

 

問題にとらわれていると、そもそも気分が悪いですし、
脳は不快状態になっているので、能力を発揮できません。

 

視野が狭まり、高次の情報処理ができなくなります。

 

しかし問題を認識しつつ、より幅広い視点を持っていれば、
まずは気分がいいですし、脳jはリラックするので、
幅広い情報を処理でき、クリエイティビティが増加します。

 

つまり、気分がいいし、解決も早くなります。

 

その、問題を超えた視点を保つための、
具体的な方法論は後回しにして、基本的なリクツから。

 

【理論編】
まず、あなたは、問題そのものではない、と言うことを確認します。

 

カメラは目に見える全てのものを写せますが、
たった一つ、カメラそのものを直接写すことはできません。

 

鏡を使うことはできますが、それは鏡に映った虚像です。
眼球は目に見える全てのものを写せますが、
たった一つ、その眼球そのものを見ることはできません。

 

僕の人差し指の先端は、あらゆる物体の肌触りを感じられますが、
たった一つ、その人差し指の先端の肌触りを感じることはできません。

 

何かがが対象を知覚できるためには、
その対象が、自分とはは別のものでなければなりません。

 

何かを感じることができるということは、
あなたが、それそのものではないから、です。

 

脚の痛みを感じているあなたは、
その脚がどれだけ痛もうと、痛みそのものではありません。
あなたが、あなたの脚の痛みを感じているのです。

 

仕事のトラブルに苦しんでいるあなたは、
例えあなたがトラブルを引きおこした本人だとしても、
あなたはトラブルそのものではありません。

 

別れを感じているならば、それがどの位悲しくとも、
それを感じているあなたは、悲しみそのものではありません。
あなたが、あなたの心に生じた悲しみを感じているのです。

 

つまり、あなたが問題を感じているのであれば、
あなたは問題ではないということ、
或いは、あなたは問題からすでに脱し始めていると言うことを証明しています。

 

これはめでたい!!
問題を感じているということは、すでに解決を経験し始めているということなんですね!

 

 

【実践編】

これさえわかれば、後はしめたもんです。

 

問題の中にはまり込んでいる状態から、自分の知覚を、
うまいこと引っ張り出してやればいいんです。

問題とがっつり組み合って、相撲しちゃってる状態から、
すっと身を交わして、うっちゃってしまえばいいんです。

問題に阻まれて、前に進めない状態から、
問題のその先に、あなたの心を打ち貫いてしまえばいいんです。

(1つだけ注意点、問題を無視したり、感情を抑圧すると言う意味ではありません。
無視や抑圧は、時に必要なこともありますが、 エネルギーをロスします。
問題を認識しながら、それを超えた状態でいるのが大切です)

 

例えば、こんな方法。

① 問題と一緒にいるというやりかた(A)
苦しい感情、悲しい感情などに、優しい気持ちで「こんにちは」と挨拶をする。
(可能なら、その感情を感じている体の部分を特定して挨拶する)

まるで友達と公園のベンチに座っているような感じで、ただ一緒にいる。
時々チラッと見たり、優しく話しかけたり、質問してもいい。
押さえつけようとせず、ただ一緒にいる。優しくコミュニケートする。
問題にはまっている状態(あなた≦問題)から、余裕を取り戻し、

問題を自分の一部として、一緒にいる状態(あなた>もんだい)にする。

 

② 問題と一緒にいる(B)
  問題と一緒にいるには、もう1つ、こんなやり方もある。
問題に意識をむけつつ、呼吸を感じる。
空気があなたの気管を通り抜け、宙に混ざっていくことを、
空気があなたに入り込みあなたを満たすことを、感じる。
呼吸を感じながら、問題がある状況にいる。

呼吸は、あなたの命の象徴であり、
常に静かな、あなたの中心の存在を照らし出してくれる。

問題から逃げようとも、問題を否定しようともせず、
ただ問題を感じながら、同時にあなた自身を見つめ続ける。

問題の中にあり圧倒された状態から、
あなたの静かな中心から、周囲の状況を観察する始点を取り戻す。

 

④問題のない状態に身をおく

問題がなくなったら何をしているのかを、明確にする。
そしてそれをイメージする。可能なら現実に経験してしまう。
大切なのは、問題の反対ではなく、問題を超えた光景ということ。
多分問題がなくなってあなたが行っていることやあなたの身に起ることは、
問題とは全く関係ないことだったりする。

「問題があるからできないこと」ではなく、
問題の存在を超えて、やりたいと思っている望みをいくつも見つけ出す。

例えば、仕事のトラブルを解決したら、
(仕事が楽しい=問題の反対も素晴らしいけど、さらにそれを超えて)

なぜか家族と遊園地に行ってたりとか。
なぜかダイエットしてたりとか、
なぜかもっと仕事に打ち込んでたりとか。

 

たとえば、脚の痛みがなくなったら、
(散歩に行きます、もすばらしいし、さらにそれを超えて)
なぜか彼氏ができていたりとか
なぜかチョコレートフォンデュを食べていたりとか、
なぜか転職してたりとか。

別れの悲しみがなくなったら、
(恋人がもどってくるのも、嬉しいんだけど、されにそれを超えて)
なぜか社長として独立していたりとか、
同性の友達と温泉に行ってたりとか、
家族にもっと優しくしてたりとか。

 

そして、そんな「問題がなくなったら」のイメージを思いっきり広げたら、
可能なことがあれば、やってみる。

チョコレートフォンデュに行くぐらいなら、できそうだし、
遊園地に行くのもOKかも知れないし。
ダイエットだって始められる。

そんなところから、意外と解決が見つかったりする。

 

⑤問題とおしゃべりする
  問題をまず見つけて、イメージを与える。形や姿。
そしてそれを、正面の椅子に座らせたり、
手の平の上に乗せたりして、会話する。
大切なのは、問題とけんかしないこと。

優しい気持ちで受け入れ、彼が本当に言いたいことを言わせてあげる。
コーチとしての自分を保ち、クライアントに接するように支援的・受容的に関わる。

具体的に声を出してもいいけど、おすすめなのは、文字で行うこと。
紙とエンピツを用意して、相手の台詞も、自分の台詞も両方を書く。

筆の走るままに、書く。
自分でプロセスをコントロールできるし、
会話を読み返してはっとするようなアイディアをもらうことができたりする。
大切なのは、あなたは問題よりもはるかに大きくて、成熟した存在だということ。

 

だから、その問題クンを、やさしく扱ってあげる。こと。
さてさて、そろそろねた切れ(笑)、もうすこしがんばろう。

 

⑥どうしても、きつい時。余裕をもてないとき(A:仲間の力を借りる)
  こんなワークをしている余裕のないとき
あなたを信頼している仲間に話す。
あなたが、その問題を超えた、
もっとすごくて素晴らしい存在だということを知っている人に、
とにかく聴いてもらう。

 

あなたを叱咤激励してくれるひと、あなたと一緒に考えてくれる人、
あなたに質問をしてくれる人。。。

 

大切なのは、あなたを信頼してくれる人。
問題を超えて存在するあなたの能力を、引き出すことができる人。

そして立ち直ったときは、笑顔で感謝する。
その人の素晴らしさを、讃えることと、あなた自身がうまくいくことで、恩返しする。

⑦余裕のないとき (B:コーピング)

こんなワークをしている余裕のないとき。
それでもあなたが、破滅的な状態に陥らずに、何とかなっているのは、なぜですか?

それでもあなたが、諦めずに問題に立ち向かえるのは、なぜですか?

そんな辛い状態を、ただ耐え忍べるあなたの強さは、どこから来るんですか?

そんなきついのに、こんなブログを見てまで解決を探るあなたの真摯さは、
どこから来るんでしょうか?

仮に、ほんの少しだけ、うまくいっていること、があったとしたら、それはなんですか?
それを増やすために、どんなことができるでしょうか?

ほんの一瞬でも、その問題がなかった瞬間や状況はどんな時ですか?
そのときのことについて、もっと詳しく教えて下さい・・・

投げ出してしまいたいはずなのに、それでも投げ出さなくさせるあなたの夢は、なんですか?

同じぐらい深刻な状況に依然陥ったときは、どうやって乗り切りましたか?

そして最後に・・・


あなたがこのブログを詠み終えて、今日やるべきことを終えて、お風呂に入って、

 

ベッドや布団の上で横になって、眠りますよね。

 

寝付けないかもしれないけど、少しの間熟睡する事ができたとして・・・


あなたが熟睡している間に、なんと、奇跡が起ったとしたら・・・・

 

とにかく奇跡が起って、あなたが抱えている全ての問題が消えてしまったとしたら・・・・


・・・だけど、あなたは熟睡しているから、奇跡が起ったことは知らないですよね。


翌朝眼を覚まして・・・それから一日、一週間、一ヶ月過ごすわけですが、

 

どんなところから、あなたは「奇跡が起った」ことに気づくでしょうか?


奇跡が起った時に気づいたとき、一体何が起っていて、

 

あなたはどんなことをしているんでしょうか?

 

その時、周りにどんな人がいるでしょうか?


参考:

グレース・アンド・グリッド」(書籍)

やさしいフォーカシング」(書籍)

ソリューション・フォーカス~組織の成果に直結する問題解決法」(書籍)

ゲシュタルト・アウェアネス・プラクティス(ワークショップ)

学生団体キッカケ2008社会人合宿(生田知久講師)

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