コーチングでは、「自己一致」を大切にしています。
自己一致とは、
「考えていること(思考)」
「感じていること(感情)」
「やっていること(行動)」
「言っていること(言動)」
が、できるだけずれなく、一致していること。
頑張らなきゃと考えながら、
ちょっと重い感じがするとか(考えと感情のズレ)。
大切な人たちがいるのに、
時間を避けていないとか(感情と行動のズレ)。
「やります!」といいながら、
「無理だよなぁ」と思ってるとか(言動と思考のズレ)
こういう時って、
本人も苦しいし、
エネルギーのベクトルがそろわないから、成果も出ない。
コミュニケーションもぶれるから、
他の人にも響きにくい、信頼を得にくい。
そんな時、どうすればいいんでしょうか?
最近、こんな感想を、クライアントさまから頂きました。
=====(以下、ご本人の許可を得て転載)========
こんにちは。○○です。
先日はセッションありがとうございました。
「やらなければならない」「すべき」といったプレッシャーを
よく自分は感じますが、それを意識すればするほど、
できなかった時に焦りや、不安、後悔の念を感じ、
欲求不満のストレスを感じていました。
そして、今回、最も重視している「家族への時間」へ、
改めて注いでみてみてはとのアドバイスを頂き、実践してみました。
少し心が軽くなった気がします。
恐らく、アドバイスを頂いたことにより、
「やらなければならない」対象とは別のことに
時間を注いでも良いんだと安心することができたのと、
注ぐことによって、ゆとりが生まれて、
その反動エネルギーが「やらなければならない」対象に向かって、
集中できるようになるんじゃないかなと、
感じました。
今は「歩く」時なのかもしれない、
今は「走る」時なのかもしれない、
といった西田さんの教えは、老子の「水の如く」生きる精神に
共通する気がしました。
老子のその意味を実践から学びたいと日々考えていましたが、
そのことなのかもしれないと感じることができました。
要は、自分の中の自然の流れに任せることが、良いのかなと。
私は自分の決めたベクトルへ強引に体を向けようとしていた為、
窮屈になっていたのかもしれません。
ありがとうございました。
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○○さんの感じていた葛藤は、
おそらく、感じていることと、思考のズレ。
私達の身体(無意識や感情)って、
実は思った以上に賢くて、
私達の頭(思考)以上に、
何がベストか、何が心地よいか、
何が今大切か、
察知していることもあります。
だけれども、現代社会でビジネスをしていると、
意外と、この感覚や感情を無視してしまうことがある。
そんなときは、
一旦時間をとって、感じていることを拾い上げることで、
何が大切かがわかり、
結果として頭もすっきりする。
そしてパフォーマンスがあがる。
もちろん、逆の場合もあります。
感じていることは脇において、
しっかり考えたとおりに動くべきときもあります。
そんなときも、一度、思考・感情・行動・言動を振り返って、
改めて目標・目的を見直したり、
今の行動や言動の結果を振り返った結果、
「いまは感情に惑わされず、淡々とプラン通りに動くとき!」とわかると、
意外と、気持ちも納得して、スムーズに進めるようになります。
頭と身体も、ひとつのチーム、
両方の知恵や力を引き出しつつ、
ベクトルをあわせつつ、
いい感じで協力し合いながら進んでいけると、
いいなと思います。
そして、○○さん、
嬉しい感想を、ありがとうございます!
○○さんの、心技体が一致して、
エネルギーが解放されることで、
どんな成果が出てくるのか・・・とても楽しみです。
そして、ご家族も、
お父さんが自己一致して心地よく、
いっしょにいてくれるほうが、
幸せなはず。
これからも、○○さんが、
心地よく、あなたらしく、進めますように!