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日本小児心身医学会にて特別講演&症例報告の発表

日本小児心身医学会、関西地方会にて、60分の特別講演と、症例報告を完了してきました!!!
特別講義は、ソリューションフォーカスについて。
症例報告は、コーチングダイス®の保育現場での活用について。
(大会HP:https://sites.google.com/view/jsppkansai22/

当日は、150名ちかくの参加者。医師・心理師・看護師・理学療法士・・・

拒食症や、朝起きられなくなるなどの「起立性調節障害」をはじめとした、様々な心身の不調に苦しむ子どもたちを、どのように支援をするか。カウンセリングも、漢方薬も、栄養指導も、寝起きのトレーニングや運動も、学校や家庭での環境の改善も・・・それぞれの専門分野で、日々、目の前の子どもと家族に向き合う方々、連携しつつ、すこしでも子どもたちが良くなるようにと知恵を絞り合う姿がありました。

私にとっても、馴染みのない環境での、新しいチャレンジ。
ドキドキしながら、早めに会場に来て、準備を開始しました。

目次

特別講義「解決志向の”場”を開く」

特別講義は、ソリューション・フォーカス(解決志向アプローチ)について。
現場での実践が、より効果的に、楽になるように。
そして、子どもたちに関わる、医師や心理師さん、先生方や保護者など、多くの方々が、より希望をもって、前向きに職務に取り組めるようにという、大会長の吉田誠二助教授からのご依頼でした。

日々、心理と医療の現場に携わる方々への特別講演という大役を頂き、私がどのようなお役に立てるか、どのようなことをお伝えできるのか、正直、かなり悩みました。

考えて考えて、やっぱり私にできることは、場づくりと、「体験」を作り出すことだと肚を固めました。
世界中で学んできたソリューションフォーカスの、スキルだけでなく、その奥にある、視点や世界観、人間観を、「体感」してもらうこと。

・「変化は常に起こっている」という感覚を、本当にしっかりと持つことができた時に、何が変わるのか。
・「コーチが楽をすれば楽をするほどいいコーチング」って、どういう意味なのか。
・「コーチが問題解決をするのではなく、クライアントの解決構築の支援をする」って本当はどういう感じなのか。

このようなこと、ただの講義やお題目ではなく、実際に体感していただき、そこからお一人お一人につかんでいただくこと。
それが、現場で頑張る皆様のために、私が提供できるベストだと思いました。

ただし、今回は学会です。
参加者の皆様は、普段は、座って話を聴く形式になれています。あまりにも乱暴にやれば、クレームにでもなれば、主催者の皆様にご迷惑をかけてしまう可能性もありました。また、会場の都合上、動き回るようなワークができるわけでもありません。

大会長と話し合いを繰り返し「舞台上でのダイナミックなデモワークと、会場全体でのペアワークを同時並行で進める」という、変則的な形での進行をすることになりました。
奇しくも大会のテーマは「ココロとカラダへの新たな視点!」実験的な内容も、やりやすい環境でもありました。



結果、すぐに使えるソリューションフォーカスのスキルと、より深い「姿勢・態度」について、深く体感いただけたのではないかと思います。(デモにご志願いただいた方々、本当にありがとうございます!!)

全力で伝えつつ、巻き込みつつ、でも皆さんの表情がどんどん変わるのが嬉しくて・・・

「ダイスを見せて」と囲んでくれた方々
「ソリューションフォーカスにとてもワクワクした!もっと勉強したい!」と駆け寄ってくれた方
「学会であれだけのワークをするのはかなり勇気がいったのでは?」と労ってくれた方、
その日の夜にメッセージで「治療にあたってこんな葛藤を感じている」と相談をくれた方。
ご自身も素晴らし講演をされた東京医科大学の先生からは、お褒めの言葉とともに、「治療にあたってこんな葛藤を感じている」と相談のメッセージをいただきました。

そして私自身、多くのインスピレーションと、多くの方々とのつながりをいただきました。

ソリューションフォーカスと、クライアントの自己解決力に基づいて、ともに探求することのパワフルさを、私自身も実感する時間でした。

症例報告 「保育の現場でのコーチングダイス®の活用」

症例報告では、教育機関にて、未就学児童にコーチングダイス®を使ってみた事例の報告。それも僕が実施したのではなく、その現場で働く、コーチング経験数か月の方の事例をまとめました。詳細は伏せますが、開発者の私自身が驚くような成果を出されています。

コーチングダイス®のパワフルさとともに、その先生の、恐ろしくクリエイティブで、子どもの世界に絶妙にチューンインしたアプローチについてもぜひ触れてほしかったんです。

この症例報告では、たった7分の発表でしたが、

「ダイスの質問がニュートラルだから、保育士の関りもニュートラルになって、その結果児童も安心して、変化しはじめるということですね」というコメントを頂き、なんとかダイスの魅力と可能性をお伝え出来たのではないかと思います。

声をかけてくれた吉田先生、アドバイスをくれた川端先生、症例報告にフィードバックをくれたりO先生、事務局の皆様や、参加してくれた方々に、心より感謝申し上げます。

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そして、なんとまぁ、こういうことって重なるんですね。
こんどは、ベルギーの、ソリューションフォーカスの世界大会で、発表をさせてもらうことになりそうです。詳細は決まっていないのですが、コーチングダイス®を中心としたワークショップ提供になりそうです。

日本のソリューションフォーカスも元気にやってるってこと
この15年のたん伝えてこれたらと思います。

そして、恩返し。お世話になったヨーロッパの先輩たちに、コーチング/カウンセリング教育が抱えるジレンマを解消し、多くの学習者に恩恵をもたらしうる手法を、プレゼントしに行きます。

こちらについては、また報告しようと思います。

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