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センス・オブ・ワンダー

僕には大好きな「SF」が二つあって、どっちも僕の血肉になっている。

 

1つは起業後に出会ったソリューション・フォーカス(解決志向)と、
もう1つは思春期に出会ったサイエンス・フィクション。

 

で、今日はサイエンス・フィクションの話し。

 

ここ1週間ほどで、久しぶりに立て続けにSFを読んでいる。

・神様のパズル(機本伸司)
・神々の仕掛けた玩具(橋本淳一郎)
・死して咲く花、実のある夢(神林長平)
・永久帰還装置(神林長平)

 

SFにはハードSFという分野があって、
宇宙とか、命とか、時間とか、壮大なテーマを、
物理学とか生命科学とか、宗教とか、最新の理論を下敷きに、
物語の形で、著者の思索を展開していくものがあったりする。

 

「我々はどこからきて、どこに行くのか?」

なんてことを久しぶりに考えてみたりして。

 

こういった、答えのないことに思いを馳せると、
はるばるとして、しみじみとして、
なぜか、少し胸が痛くなる。

 

時には、答えがないままに、放っておくのだって、おもしろい。

 

そういう答えのない問いこそが、素晴らしい何かを作る種になるかもしれないんだから。

 

答えが出ないことがあったって、いい。

 

海の表面でプカプカと浮くように、
不確定な、答えの出ないことの内にくつろぐのだって気持ちい。

 

全部コンクリートの地面じゃ、おもしろくない。

 

今自分のストーリーを見極めきれずにいるならば、
その執筆の過程こそが、実は一番充実した時間かもしれない。

 

その時間をどれだけ充実させられるかが、
作品がどれだけ幅と深みを持つかを決定するのかもしれない。

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ちょっとだけ、自分の中の時間軸を広げてみよう。

 

ゆったりくつろいで、深呼吸して、今考えている時間の幅を
10%だけ広げてみよう。

 

ここ半年をみているなら、そのさらに向こう(6月の第2週だね)はどうなっている?
今夜を思っているなら、明日の朝はどんな気持ちで目覚めたい?
ぼんやりと将来を思っているなら、その将来を振り返ってどんな思い出を語っている?

 

そしてついでに、自分の中の空間も広げてみよう。

 

空を見上げるような気持ちで(今日は東京は、快晴!)
自分が捕らえている空間を少し広げてみよう。

自分の部屋にいるなら、近くの公園まで
オフィスにいるなら、隣の部署の、一番壁側の人まで。
八重洲のオフィスにいるなら、銀座まで。

 

日本の心配をしているなら、日本にきている外国人まで。

 

その先にいる人は、一体どんな事を考えて、何を感じて、
あなたとどんなことが共有できるだろうか?
あなたはその人の、どんな言葉を受け取ることができるだろうか?

 

頭の上には、空がある。
雲があっても、その先には青空。

 

壁の向こうにも世界があって、地面の向こうには宇宙がある。

 

そんな大きな世界の中に、僕も、あなたも、いる。
この世界の大きさに比べると、びっくりするほどちっぽけだけど、

 

それでもかけがえのない僕やあなたとして、いる。

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