1ヶ月間ファシリテーターをつとめた、内閣府事業
「シップ・フォー・ワールド・ユース・リーダーズ」が無事に終了しました!
24期に参加者として乗船し、
「いつかこの場を作る側になりたい!」
と思ったのが、3年前。
11カ国の若者と3週間、
閉鎖空間での共同生活
そしてバーレーンで一週間。
朝から晩までのプログラム。
いや~、濃密、濃厚、
そして、驚きと発見に満ちた日々でした!
(結構過酷でもある。笑)
とにかく、参加しているみんなの、
笑顔が、涙が、ハグが、プレゼンが、
歌や踊りや、ドキドキしながらも挑戦する姿が、
とにかく眩しくて眩しくて!
そして僕にとっても、
思いっきりチャレンジする1ヶ月になりました。
■僕は、
社会起業家精神コースのファシリテーターだったのですが、
最初のセッションの前夜、
決めた(決めてしまった?)ことがありました。
「とにかく僕自身がいっぱいチャレンジして、
いっぱい失敗しよう!」
ということでした。
■もっと上手に、無難に、
プログラムを進める道もあったんだけど、
社会起業家精神コースから、
情熱とチャレンジを抜いたら、
いったい何が残るんだ?
そしてチャレンジと情熱が大切といいながら、
ファシリテーターがチャレンジと失敗を避けてたら、
言ってることとやってることが矛盾しちゃう!
そんな、
タマリンド抜きのシネガンみたいな、
スパイス抜きのインドカレーみたいな、
チーズ抜きのピザみたいな料理は、
提供できない!
なんて思っちゃったわけです。
■そこで、この一ヶ月、
「ちょっとどうなるか読めないけど、
おもしろいことになりそうなこと」
「先が読めていてうまくいくとわかっている(けどちょっと退屈な)こと」
この二つの間で迷ったら、
どきどきしながらも前者をとるという方針で行きました。
で、ふたをあけてみたら、
やっぱり、予想を超える出来事だらけ!
いっぱい、失敗もしました。
(最後に写真をすべて消去しちゃうというおまけつき。(笑)
友達の助けで大分取り戻せたけど。笑)
■もちろん実際は、プロとして、
きちんとコースはまとめたし、
成果は出したと思います。
まだ、アンケートの結果は届いてないんだけど、
実際、参加者からの声としては、
すでに3社起業している参加者から、
「こんなコースを求めてた!毎回学びがある!」
といわれたり、
各国の代表者を勤めるメンバーから、
「コースで学んだことを、
自国の代表団に使ってみたら、
すごい変化が起きたの!」
なんて報告をもらっているし。
そして、
参加者のみんなは本当にがんばって、
びっくりするほど変化・成長してて。
それこそ彼ら彼女らには、
120点でも、150点でも、あげたい感じ。
だかれこれは、
参加者の満足度や、外部からの評価とは別の、
そこにいたるまでの、僕の内的な感覚なんだけど・・・
■主観的に、
ファシリテーターとしての僕自身を振り返ると、
エレガントさとは程遠い道のりでした。
超かっこ悪かった!!(笑)
表は笑顔で、
背中で冷や汗みたいなことは毎回あったし、
つまづいたり、こけたり、
擦り傷、青あざいっぱいという感じです(笑)
もはや僕がテンパってることがバレバレで、
みんなが助けてくれたこともあり(笑)
誰かをがっかりさせたこともあんじゃないかな。
悔しくて、恥ずかしくて、
眠れずに寝返りを繰り返した夜も何度か。
今になっても、お風呂に入りながら、
「あああ、あのとき、ああしてればもっと良かったのか!」
なんて独り言を言ったりしています。
■同時に、いろんな、予想を超える素敵な驚きもありました。
たった一度のトライ&エラーを経ただけで、
鳥肌が立つようなプレゼンを仕上げてくるグループ。
今まで、考えもしなかったような視点を提供してくれるメンバー。
人前で話さなかったのに、思わずもらい泣きしちゃいそうな
素敵な言葉をシェアしてくれる仲間。
そして、
どんどん変容していくチームそのもの。
■その中でもやっぱり一番素敵だったのは、
みんなのチャレンジだった。
プログラムは、かなり苛酷な環境。
体力的にも、精神的にも。
それでも、参加した若者たちは、
笑いながら、泣きながら、恐れながら、楽しみながら、
みんな毎日、びっくりするほどの挑戦をしていて、
みんな毎日、少しでも世界中の仲間と分かり合おうとしていて、
みんな毎日、お互いをサポートし合い、励ましあい、
みんな毎日、一瞬一瞬を全力で生きていて。
みんな、どんどん変化・成長し続けていて。
僕にいろいろ絡んできてくれた人もいるし、
比較的関わりの少なかった人もいるけれど、
ほんとに、全員から
全力のエネルギーが出てて。
みんな、眩しくて眩しくて。
まさにリーダーシップ。
まさにアントレプレナーシップだった。
■個人の成長だけじゃなくて
あの過酷な環境で、
ぶつかり合ったり、
支えあったり、
話し合ったり、
一緒に騒いだりしながら、
いつの間にか、
それぞれが、お互いの強みを活かしあい、伸ばしあう、
見てて鳥肌が立つほどの、
素敵なチームになっていた。
■その姿を見るたびに、
もはや、
「若者には将来の希望が」とか、
「多様性は素晴らしい」とか、
そんな枠を超えて、
生きるって、素敵だなって、
そう思う瞬間が何度もあった。
ファシリテーターをはじめて数年。
こんなに希望をもらったことは、
今までなかった。
■そんなわけで、
僕自身、
いっぱい挑戦して、
いっぱい悩んだり失敗したり、
そしていっぱい笑って、
いっぱい感動して、
いっぱい食べて、
ときどき歌ったり踊ったりして、
(あ、ちなみに踊りも200人の前で大失敗しました笑)
自分の限界にチャレンジし、
自分のコアを見つめ、
世界について考えて、
人と人生のすばらしさを思いっきり味わう、
1ヶ月間でした。
本当に、充実してた。
チャレンジする参加者に背中を押されて、
僕も、僕自身の限界にぶつかりながら、
安全圏にとどまらず、
挑戦をし続けることができた。
■できたことも、できなかったことも、
やれたことも、やってしまったことも含めて、
言い訳の余地なし。
これが僕の全力。
僕のすべてで、僕の精一杯です。
至らないところ、がっかりさせたところ、
迷惑をかけたところも、
いっぱいあると思います。ごめんね。
そして、本当にありがとう。
あれだけ素敵なことがおきたのは、
やっぱりみんながすごかったから、
というのが、正直な感想です。
そして僕が、
みんなにとって、
完璧ではないかもしれないけど、
役に立つ伴走者であったことを、
祈ります。
みんなと一緒にチャレンジできたこと、
僕にとっては大きな誇りです。
ありがとう。
■last but not least!
この事業を今年も可能にしてくれた
内閣府や、
センター職員のみなさんや
受け入れ先のバーレーンのみんなや、
視察先の、社会企業大学様、沖縄ガールズスクエア様、
にっぽん丸の皆さん、
さまざまな場所でサポートしてくれたローカルユースや実行委員、
その他さまざまな形で関わってくれた皆さん、
本当にありがとうございます。
そして何よりも、
さまざまなリスクをとって、
このプログラムに参加してくれた、
世界中の参加青年のみんな、
とくに、
チャレンジの1ヶ月をともにすごしてくれた、
社会起業家精神コースのみんなに、
心からの感謝と敬意を。
Good luck and stay alive!
PS:ちなみに参加したい人は、こちらをみてね!
http://www.cao.go.jp/koryu/index.html