今日は、フィリピンの「従軍慰安婦」の生還者の話を伺いました。
国際社会では、confort women 慰安婦という言葉と共に、
「日本の性奴隷sex slaves」という言葉も使われています
(そしてこちらのほうが事実に即した言い方であろうと感じます)。
現地では、Lola(おばあちゃん)と、親しみと敬意をこめて、呼ばれています。
詳しい事実はすでに闇の中なのだとおもいますが、
一説によると、アジア各地で20万人を超す女性を誘拐し、
強制的に性行為に従事させたといわれています。
環境は過酷で、誘拐された女性の半数以上が、
病気、暴力、その他さまざまな理由で死亡したとされているようです。
さまざまな意見やみ方がありますが、
旧日本軍の文書も残っていて・・・
あったことそのものを、完全に否定するのは難しそうだなぁと。
彼女らは、生還したあとも差別され、
さまざまな苦しい目にあってきているとのこと。
これに対し、日本政府は公式にこの事実を否定し、また保障なども行っていません。
橋本市長の話も出ました。
彼女達は、日本で何が起きているか、僕以上に知っていました。
生還したかたがたの話をきくのは、
僕たちの国が昔何をしたのかをダイレクトにきくことは、
僕にとってはつらい経験です。
彼女らにとっても、過去を思い出して話すのはつらいことで、
実際に涙を拭きながら、話をきかせてくれました。
それでも彼女らは正義を取り戻すため、
日本政府の認知と謝罪、償いを求めるために、
今もあきらめずにさまざまな活動をしています。
ただ、それだけでなく・・・彼女らは平和のために活動しているようです。
対話の最後のほう、
「もしも現在の目的である日本政府の謝罪が得られたら、その後何をするつもりですか?」
と質問したのですが、生還者のお一人が、
「それでも私は経験を話し続けます。
政府の謝罪ではなく、もう二度と戦争が起こらないために、
これからの世代が二度と戦争を経験しなくていいように。」
と答えてくれました。
まだ、うまく消化できていないのですが、
彼らの勇気とコミットメントに、深い敬意を感じています。