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護身術なしで、安全に暮らす。(路上の犯罪対策)

前からソリューションフォーカス(解決志向)と合氣道
或いはボディーワークなどに関して書かなきゃなぁとおもってて、
なかなか踏み出せなかったんだけど、

ちょっときっかけをもらったので、かき始めることにしよう。

 
合氣道をやっていますっていうと、

「合氣道って護身術ですよね」って言われたり、
「襲われたときの用心のために・・・」なんていう方がいるんだけど、

だけどどうも、合氣道ってやっぱり、
そもそも襲われること自体が、
未熟な証拠って言う考え方がある気がする。

 

 

精神論にも聞こえるし、そして精神論でもあるんだけど、
もっとより具体的で実際的な話しだったりする。

 

ソリューションフォーカス的ではないけど、
路上の暴力に関して、ちょっとシェアしてもいい話。

 

一見理性を欠いている暴漢も強盗も、
 ある意味では営利でやっているわけだから、
 実はものすごく賢く人を選んでる」 と言う話し。

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・・・・昔々、と言うほど昔じゃない少し前、
アメリカ?あたりの刑務所で、ある調査があったらしい。

 

その調査というのは、刑務所に入っている犯罪者に、
待ち行く人のビデオを見せて、

 

「あなたなら誰を襲うか」

 

・・・という「襲撃対象」を選ばせたところ、

 

意外なことに、
大柄な男性が選ばれなかったりすることもあれば、
小柄な女性が選ばれなかったりした。

 

年齢、人種、服装、性別・・・・

 

様々な要素を軸に分析しても、
どうしても、規則性が見出せなかったらしい。

 

華美な服装の人が襲われるわけでもなく、
老人が襲われるわけでもない。
いたって目立たない普通の男性が襲われたりもする。

 

あまりのランダムぶりに、研究者も頭を抱えたのだけど・・・・

 

 

ところが、研究に行き詰ったある日、
驚くべき事実が判明した、と。

 

そのビデオをバレイダンサーにみせたところ、
そのダンサーは一言、

「ああ、おそわれない人は、中心から歩いてるね」
・・・と言ってのけたんだってさ。

 

軸を持たず、重心が安定せず、身体が協調性を欠き、
おそらくは不必要な緊張を身体に持っている人が襲われ、

 

軸が安定し、リラックスして、かつ力強く脚を踏み出している人は
例え女性であろうと老人であろうと、ターゲットにはならなかった。

 

そういうことが判明したんだってさ。

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僕も大昔、ウィリアム・リードさんのセミナーで聞いた話で、
出典は定かじゃないんだけど、おそらく事実だと思う。

 

考えてみれば当たり前で、
強盗だって、暴漢だって、通り魔だって、
彼らなりの理論に従って、、営利目的でやってるわけだ。

 

色々な要素を総合して、相対的に、

 

「期待される利益・快楽」 > 「それに伴うリスク」
と感じられるなら、「GO」だし、

 

「期待される利益・快楽」 ≦ 「それに伴うリスク」
と感じられるなら、「STOP」となるわけだ。

 

だから、犯罪者が街で被害者を物色している時、
「こいつはイージーじゃない」と思わせることさえできれば、
(あるいは、隣を歩いている誰かと比較して、少しでも「手ごわい」な感じがすれば)
あなたは投資対象ではなくなってしまう。

 

もしかしたら、そういった「理性的(?)}な判断ができない、
本当に異常をきたしている人のほうが、怖いかもしれない。

 

要するに、身体を楽に使う、

 

目線を上げて、意識を外側に向ける。
踵から着地し、最後に爪先が地面から離れる。
腰を中心に動き、自然な範囲で歩幅を伸ばす。
呼吸を深く保つ。

歩くこと自体を楽しむ。
自分のうちに必ずある力を感じながら歩く。
しっかりと前をみて、行くべきところに注意を向ける。

 

そんな簡単なことで、あなたは襲撃対象から外れるわけだし、

 

そしてさらに、そういう状態のときは、五感が広がっているから、
「この道はヤバイな」とか、そういった感覚が生まれやすくなるから、
未然に危険から立ち去ることができたり、

 

最終的に危険なものがやってきても、心構えができているから落ち着いて対処できる。

 

それがどんな武道よりも、
最大の護身術かもしれない。

 

合氣道のこと、語りだすと止まらなくなるんだけど、
とりあえず、今日はここまで。

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